しょーたろー

国語が苦手な文系/隙自語

しょーたろー

国語が苦手な文系/隙自語

最近の記事

150円のお茶とカイロウドウケツ

挙式を終えて教会の扉が閉まり、祝福の拍手とアヴェ・マリアの音が小さくなっていく。 ヴァージンロードのお義父さんの表情、セレモニーで両親の手を握った感覚、家族の涙と万雷の拍手。 何物にも変えがたい重責と幸福を胸に、大きく深呼吸をした。 挙式直後の控え室で、「いい式だったよね」と、妻と2人で自画自賛し合った。妻の妹が泣きすぎて、妻は逆に泣けなかったエピソードもなんだか家族らしくてよかった。 この辺りから自分の中の"結婚式の意味"の変化をうっすらと感じ始めていた。 外はあいにく

    • 夫婦を越えてゆけ

      結婚式の朝ルームサービスのベルより先に目が覚めた5時50分。軽井沢には霧が立ち込めていた。 6時ちょうどになると、さっそうとルームサービスが運び込まれる。妻はその中からぶどう2粒だけを頬張って家族の誰よりも早くホテルを後にした。 対照的に入り時間に余裕のある私。 のんびりルームウェア姿で腰に手を当て、「ボクらの時代(ゆりやんレトリィバァ×野田クリスタル×粗品)」を見ながら歯を磨く自分をふと鏡で見たとき、とても数時間後の新郎の姿には見えなかった。 ブライズルームタキシードに

      • swear to the moon in Karuizawa

        noteを始めるきっかけはこれまでに何度かあった。就職、同棲、結婚 etc... しかしそのどれもが自分の中の"めんどくさい"には敵わなかった。 そんな腰の重い自分が、ふと今の心境や出来事を(黒歴史として)何か形に残しておこうと思い立ったのが今夜。 結婚式前夜地元にほど近い軽井沢で明日、結婚式を挙げる。ご時世を鑑みて身内だけで執り行う小さな結婚式。少人数ということもあり、ゲスト全員を前泊にご招待。これだけでもプチ親孝行ができたようで、なんだか嬉しい。お互いの祖母を招待でき

      150円のお茶とカイロウドウケツ