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なぜアスコリピチェーノは京成杯AHに出走するのか?

アスコリピチェーノはなんで京成杯AHなんだろうな?

多くの競馬ファンが疑問に思っていることだと思う。
自分も最初はわからなかった。でもさ、

「わからないことを研究するのは面白い」

ってことで自分が研究した結論、すなわち、
アスコリピチェーノが京成杯AHを使う意図を書いていこうと思う。

あ、先に言っておくとアスコリピチェーノは「買えない馬」だ。
よくて3着、馬券外もあると思っている。


圧倒的1番人気濃厚の馬、、、
これが飛ぶとしたら面白いレースになると思わないか?


穴党のよくないところが出てしまったな。失敬。
じゃ、分析していくよー。


ルメールは53kgに乗れない


これがアスコリピチェーノが京成杯AHに出走してきた理由だと思っている。

アスコリピチェーノが54kg以上で出走できるレース、
それが京成杯AHしかなかったってことだ。

下記にアスコリピチェーノ陣営が候補に挙げていたであろうレース名とその斤量を上げておく。

7/28   クイーンS 51kg
8/11   関屋記念   52kg
9/  8   京成杯AH  55.5kg
10/6   毎日王冠   53kg
10/14 府中牝馬S 53kg
10/19 富士S   53kg

54kg以上なのは京成杯AHのみだ。
アスコリピチェーノの参戦意図をまとめると次のようになる。


54kg以上じゃないとルメールが乗れない
ハンデ戦じゃないと54kg以上にならない
だからハンデ戦の京成杯AHに出てきた



ここで最も言いたいことは

「馬の適性に合わせて京成杯AHを使っているわけではない」

ということ。人の適性(斤量)に合わせた出走ということだ。
使いたくて使っているわけではないレース、、、
飛ぶ予感がプンプンするぞ。
少なくとも1倍台の信頼を置ける馬ではないだろう。


ちなみにルメールが53kgで乗ったレースは有名なところで2018年ジャパンカップのアーモンドアイ。
その時も減量が大変だったと言っていたな。

直近で乗ったのは2020年9月までさかのぼる。
(ノンライセンス 1番人気6着)

今年の夏も3歳牝馬はほとんど戸崎が乗ってたし、ルメールが53kg乗れないのは変わってない。



京成杯AHでのオススメ馬


アスコリピチェーノ買えないならどれ買えばいいんだよ!
という読者のために個人的におすすめの馬を1頭紹介する。

別に買えと言っているわけじゃないよ。
ローテーションからは「買える馬」ってだけ。


その馬は、、、コラソンビートだ


ここでアスコリと同じ3歳牝馬を買うのは個人的に面白いと思っている。

買える理由を下記の3つに分けて書いていくよ
①コラソンビートは1600mを走れない馬
②ならなぜまた1600mに帰ってきたのか
③アスコリが出ることをわかっててこのレースに来た意図


①コラソンビートは1600mを走れない馬


コラソンビートはGII、GIIIレベルでも1600mという距離をこなせない馬だ。少なくとも桜花賞まではね。まあ、だからこそ桜花賞で飛んだんだけどね。

1600mをこなせない馬だという根拠を今から書く。
ポイントは「出走したレース」と「出走しなかったレース」を比べることだ。8月以降のコラソンビートの出走したレース・出走しなかったレースを下記にまとめて記載する。太字が出走しなかったレースだ。

8/6     1400m ダリア賞
8/27   1600m   新潟2歳S

10/28 1600m アルテミスS
11/4    1400m 京王杯2歳S

3/2     1600m チューリップ賞
3/10    1400m フィリーズレビュー

太字の部分に注目すると、コラソンビートはことごとく1600mのレースを避けていることがわかる。

桜花賞を目指すなら1600mのレースを使うのがベスト。
にも関わらず1600mのレースには出走しない。
GII、GIIIレベルでも1600mになると出走しない。


競馬では「出走しなかったレース=不適な条件」と思ってかまわない。


コラソンビートは1600mのレースに出走しなかった。
つまり「1600m=不適な条件」ということがわかる。

これがコラソンビートが「1600mをこなせない馬」の根拠だ。


いやお前、コラソンビートは買える馬ちゃうんか~い!


落ち着け。こなせないと言っただけで買えないとは言ってない。
次の項目から京成杯AHに限っては1600mでも買える根拠を書いていく。



②ならなぜまた1600mに帰ってきたのか


コラソンビートは桜花賞後、葵S(1200m)を予定していた。
それは下記の記事でわかる。

※netkeibaより

ここで重要なのは「NHKマイルではなく、葵S」だったことだ。

コラソンビートはNHKマイルに行く気がなかった。またしても1600mを避けたわけだ。

つまり、コラソンビートは「1600mより1200mよりの馬」と陣営が評価していた可能性が高いよな。



だったらさ、、、1200mのレースに出たらよくない?



夏にスプリントのレースいっぱいあるじゃん。そっちに出たらよかったのになんで苦手な1600mなんだろうな?

その理由ははっきりわかるぞ。

「1200mより適性のあるレースを見つけたから」だ

競馬は賞金を稼ぐゲーム。レース選択に迷ったら賞金を稼げるレースが優先される。つまりコラソンビートのこの行動は

夏の1200m重賞より京成杯AHの方が稼げる

陣営がこう言っているのと同じだ。

1200m重賞より京成杯AHを選んだこと。
これが今回に限って1600mでコラソンビートを買える理由だ。



③アスコリが出ることをわかっててこのレースに来た意図


ローテーションの原則として「後出しの原則」というものがある。
「後から出走表明をした方が好走確率が上がる」というものだ。

特にこの原則は「圧倒的に強い馬がいるとき」に発動しやすい。
なぜかと言うと、後から出走表明する馬は「圧倒的に強い馬がいること」を分かったうえで出走を決意している。

もし、圧倒的に強い馬に「勝てないなら」出走は避けるだろう。
だがもし「勝てるなら」 強い馬がいても出走するだろう。

つまり「強い馬がいることを知った上で出走してくる馬は勝算があるから」ということだ。


以上のことを頭に入れたうえで、出走表明した月日を見てみよう。

アスコリピチェーノ 6/14
コラソンビート   8/16


コラソンビートはアスコリピチェーノが出走することを分かったうえで出てきている。
圧倒的に強い馬が出走することを分かったうえで出てきている。
阪神JFでやられ、桜花賞でやられ、、、

それでもまだアスコリピチェーノと戦う道を選んだ。

これは間違いなく勝算ありきの行動だ。

普通は勝算がないなら勝負は避ける。競馬は賞金を稼ぐゲームだから。
でも出走してきた。つまり勝算があるということだろう。

阪神1600mでは敵わなかったが、中山1600mなら勝負になる。
そう思っての行動だよ、これは。


まとめ


アスコリピチェーノが買えない理由
・ルメールは53kgに乗れない
・ルメールがアスコリに乗れるレースが京成杯AHしかない
・そのために「仕方なく」京成杯AHに出走している


コラソンビートが買える理由
・陣営の評価は「1600mを走れない馬」、、、「だった」
・葵Sへの出走を考えるくらい1200mよりの馬、、、「だった」
・京成杯AHに来たのは1200mよりいいレースが見つかったから
・アスコリが出るの知った上で出るのは自信の表れ



ちなみに今回は横山武じゃなくて丹内だけど大丈夫なのかという人がいるかもしれないが、大丈夫だ。

横山武は韓国でいないだけだから。

ケイアイドリーとクラウンプライドに乗るためにね。

むしろ横山武じゃなくても出走してやんよ!という強気の表れだと思っている。ぶっちゃけ重賞はほとんどやらないんだけど、このレースは買おうと思っている。



あと、セントウルSも1頭面白いローテーションの馬がいたから記事書くよー。

その馬の中京での戦績は、驚異の0-0-0-4」!

今週中に書くからよかったら見てね。

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