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束の間の一花 大余韻

2023年 初投稿が去年放送されていたドラマの大余韻という内容なのは少し気が引けますが書きます。

みなさんヨルドラの束の間の一花は視聴されていましたか?

あらすじはこんな感じ。(ネタバレ注意)

千田原一花は、高校2年の春に医師から余命2年の宣告を受けていた。 それから3年、大学2年になった一花はいつ終わりを迎えるかわからない日々を過ごしている。 そんなある日、彼女は偶然、大学を辞めた元哲学講師・萬木昭史と再会する。 想いを寄せていた萬木先生に出会えたことで一花の気持ちは、ふたたび燃え上がるが――。

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萬木先生とは大学入学時、駅のホームでICカードを拾ってもらった事をきっかけに出会い、たまたま通い始める大学の哲学講師をしていて再会し、生きる希望として萬木先生に近づく千田原一花。
しかし、突然萬木先生は大学を辞めてしまう。
理由としては、膵臓癌を患い余命宣告を受けて精神的にくたばってしまったから。というもの。
ちなみに千田原一花の病気は拡張型心筋症。
お互い余命宣告を受けている同じ境遇のふたりが織り成す人間恋愛ドラマ。

全10話。とてつもなく美しく、後半に近づくほど涙が溢れて止まらなかった。

30分ドラマという短い放送時間ではあるものの
その時間は唯一私が生きてる時間の中で、それこそ束の間の癒しの時間だった。
萬木先生と千田原一花の存在が私のこの3ヶ月の生きる糧になっていました。

そして哲学講師をしている萬木先生の口からでる言葉は私の心に深く刺さって離れなかった。

よく生き、よく笑い、よき死と出会う

アルフォンス・デーゲン

さよならだけが人生ならばまた来る春はなんだろう
遥かなる地の果てに咲いている野のユリはなんだろう
さよならだけが人生ならば巡り会う日はなんだろう
優しい優しい夕焼けと2人の愛はなんだろう
さよならだけが人生ならば建てた我が家はなんだろう
寂しい寂しい平原に灯す明かりはなんだろう
さよならだけが人生ならば人生なんか、いりません。

寺山修司

泣いても笑っても、人生は束の間だということ

萬木昭史

俺たちの一生は束の間だ。
その束の間は幾つもの奇跡で出来ている

萬木昭史

最終回なんてボロ泣き。
一花ちゃんが持っているトマトの苗木が萬木先生の遺骨箱にしか見えなくて泣いた。

「もし俺がくたばっても、君は悲しまないでいてくれる?良い日々だったなぁって笑ってくれる?」

って言葉。無理です。泣くに決まってるんです。

病気を知って心が先にくたばってしまった萬木先生。それでも千田原一花との再会で心に潤いが出来て、未来の約束を自らするようになっていくこの萬木先生の心の成長さに大号泣の日々だったんです。

最初は千田原一花の心を潤す存在が萬木先生だったのが始まったきっかけなのに
萬木先生の心の潤す存在が千田原一花になっていくのも涙もので、、、

ただの恋愛ドラマではなく
今まで見た事のないとても美しいドラマ。

とにかく忘れたくない永久保存したい後世に語り継ぎたいドラマの1本になりました。

全てが無意味だったとしても
どうせなら、喜ばないとね

千田原一花


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