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偽善者

私は昭和生まれです。
小さい頃から体格もよく、リーダーシップをとるような子どもでした。
小学生の時にはみんなの輪に入らずにひとりでいる子に何故か話しかけていました。
感受性が強く、まわりの子が悲しむと私も悲しくなったり、困っている人を見るとすぐ声をかけそばにいきました。
私とは真反対の性格の子からは「偽善者」と名付けて貰いました。
偽善者‥ 自分の事がわからなくなりました。
中学生になり、性格より外見が綺麗な女の子が人気物になりました。綺麗な女の子が普通の女の子をいじめていたので綺麗な女の子を注意すると、その日から男の子達は私の家の前をとおるとみんなで大声で叫びながらからかわれました。
今度は周りの人がわからなくなりました。
高校生は偽善者の私、男性からからかわれる私、集団が苦手になりました。
音楽に夢中になり学校へは行かなくなりました。でも何故かどこにいても、困ってる人、ひとりでいる人を見ると何も考えずその人のそばにいました。
社会人になって、何故か必ずいじめのターゲットになる人が出来る事を知りました。当然、私はその人が正しいのか間違ってるのかも気にせず、ひとりになる人のそばへといきました。
私はいじめの無い職場を探し歩きました。
探し歩いているうちに自分がいじめ、今でいうパワハラを受ける事もありました。罵倒され、どつかれ、遂に自分自身の居場所がなくなりました。
それから15年、心療内科に通っていますが、完治しません。
ただ、働ける場所は見つかりました。
楽しいはずなのに、今でも偽善者と言う言葉が胸にささります。
偽善者の誠の意味がどこを調べても分かりません。
偽善者のまま生き続けてもいいですよね。

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