第２６回　何だったんだろう？

お盆時期になると小生一家は、ほぼ毎年のように
車で里帰りしてたんですよ。

で、小生が小学校低学年の頃までのお話しです。

大抵兄弟で後部座席に座っていて、たまに理由が
思い出せないんだけど、助手席に座らされる時が
あったんです、何でか夜の時間帯に。

まあ、普通に外の景色をボケっと
眺めますよね、子供には眠い時間ですし
このまま寝落ちすんだろうなぁって感じで
意識がモヤッとして寝てるのか起きてるかの
中間ぐらいの心地になるんですよ。

完全に眠ってる訳ではないので
キョロキョロと周りの風景が見まわせる状態で
窓に映った運転している親父様の顔を
ボンヤリと見てみると・・・？

・・・見えない？ モヤが掛かった様に表情が
分からない、我ながら寝ぼけてんのかなと思いつつ
隣の親父様の顔を直に拝見すると・・・普通。
何だよと、再び窓に目を向けると・・・見えない。

・・・ハンドルを握る手とかはしっかり見えるのに
首のあたりから、顔がモヤっとしか見えない。

何度か確認するけど、結果は同じ。
夢か現かって、こんな変な状況で
現しかないですよ！ それでもやっぱり夢でも
見てんのかなっと思いながら窓に映る
親父様のモヤを凝視する事にしますと・・・。

見てるとハッキリと分かりました。
どうも親父様の顔にもう一人別人が重なって
見えるんですよ！

えっ？ 小生の顔が重なって
見えてるんじゃないかって？ 
あー、成程、そっかそっか、確かにね
寝ぼけてんのかもしれないし・・・ってオバカ！

・・・大変失礼致しました、ごめんなさい。

でも確かに別人の顔だったんですよ！
見たことないオジサンの顔で、まるで一緒に
運転しているかのように真っ直ぐと
親父様と同じ視線でしたね。

皆と居るせいか、不思議と怖さは
感じませんでしたし、特段何かが起きたという
事も有りませんでした。

旨いこと伝わらないので、余り話す事も
出来ませんでしたが、こんな事が
小学２～３年生ぐらいまで起きてた
というか見えてたんです。
成長と共に見えなくなって行きましたがね。

でもやはり考えずにはいられません、アレって
一体何だったんだろう？って・・・。

今日もお粗末様で御座いました。
（音量にご注意ください！）
https://www.youtube.com/watch?v=-Nacwg4AYvc