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第三回シノビ漢方薬局【独自分身】編

1.はじめに

世の中には弱キャラや弱いと世間で言われているカードテーマ、キャラビルドが存在します。

『忍術バトルRPGシノビガミ』においてもそれは変わらず、あまりにも弱い、または使いにくいことから使用率が極端に低い忍法や背景があります。

そう言った忍法をなんとか活かそうというのがこの記事の趣旨ということになります。

尚、以下の前提を基に話を進めるのでご注意ください。

Ⅰ.階級は中忍頭、現代退魔編
Ⅱ.追加ルール、サプリは積極的に取り入れる
Ⅲ.功績点は最大でも15点まで使用できるものとする
Ⅳ.忍具の購入は1個まで(忍具爆買いは現実的でないため)
Ⅴ.奥義改造は二重改造まで(三重改造は現実的でないため)
Ⅵ.妖魔化は基本的に行わない(筆者の我儘)
Ⅶ.協力、対立、バトロワ型のどれか一つでも活躍できれば良しとする
Ⅷ.〇〇で良くないか?が多発する
Ⅸ.ゴリ押しで強いと言い張る

2.患者紹介

それでは患者を紹介しましょう。どうぞ…

ハグレモノ独自忍法【独自分身】(ハグレモノ流派ブックp31)
この忍法は、ハグレモノ流派ブックの目玉要素「独自流派どくじぶりゅうは」にて登場した忍法です。それでは効果を見て行きましょう。

Ⅰ.コスト2、指定特技《分身の術》のプロット忍法
Ⅱ.プロット公開時、自分と同じプロットのキャラクターは《分身の術》で判定を行い、失敗すると射撃戦ダメージ1点を受ける
Ⅲ.「奇」か「偶」のどちらかを忍法名に含める
Ⅳ.含めた文字のプロットでしか効果を発揮しない

なるほど…これは重傷ですね。(リスペクト)

3.問題点

第一回、第二回の患者と比べますとかなり健康的に見えるのと、【鬼灯ほおづき】や【道返ちがえし】のような重篤患者がいることから相対的に強く見えますが、この手の忍法にありがちな症状をいくつか抱えています。

まず一つ目に、味方も巻き込んでしまうことが挙げられます。とはいいつつも、この忍法が抱えている「奇」と「遇」の効果により、巻き込み率はだいぶ低いです。

しかし裏を返せばそれは二つ目の問題にあたる敵にも当たらないということでもあります。

そして三つ目の問題に効果が薄い点が挙げられます。仮に相手が自分と同じプロットに来た場合でも、比較的近くなりやすい《分身の術》での判定となり、失敗した時に与えられるのが射撃戦ダメージ1点のため、苦労した割に見返りが少ないのでなんとも言えません。

【サトリ】や【羅眼らがん】のようにキャラクター指定でかつプロットさえ読めば問答無用で効果を与えられたり、【奈落ならく】や【震脚しんきゃく】のような判定に失敗した時のリスクを相手に背負わせることもできないです。

総じて…
Ⅰ.味方を巻き込む
Ⅱ.まず当たらない
Ⅲ.そもそも効果が弱い
という三重苦により、最弱ではないもののプロット忍法の中では重傷の部類に入るでしょう。

4.処方箋

現状、全ての症状を改善するのは難しいこの忍法ですが、「独自流派」の強みを活かすことで対応していきたいと思います。

「独自流派」の強み、それは前回も登場した伝承流派です。これで可能な限りお安く強い忍法を引っ張ってくる…と言いたいところですが…。

前回の【環獄かんごく】はあまりに重篤だったので伝承流派を解禁しましたが、本来作成したばかりの「独自流派」は伝承流派に使用できるほどの流派功績点はありません。

この記事は可能な限り現実的な路線で微妙な効果の忍法に光を与えることを主題としているため、今回はあくまで背景のみに功績点を割く方針でやっていきます。

ということで、二つほど処方箋を紹介しましょう。一つ目は【鏡地獄かがみじごく】です。

こちらはコストが重い代わりに5プロット以下の相手から攻撃忍法を受けないというもので、攻撃忍法を主体に戦う相手に6プロットにあがる必要があるという強烈なデメリットを与えます。同じプロットにいることが必要となる【独自分身】とは抜群の相性を誇るということです。

背景も【末裔まつえい】のみで特例修得できるため、とてもお安く済みます。

そして、二つ目は前回も紹介した【影縛かげしばり】です。

同じプロットに相手をおびき寄せても、判定に失敗させないといけない。そうなった場合、こちらの忍法は同じプロットのキャラクターにマイナス効果を与えるため、相手へのダメージ繋げられます。

「独自流派」は初期作成でハグレモノの下位流派忍法を選べるため、功績点なしで修得することができるのも良い点でしょう。

5.服用結果

これらを基にCSを作成してみたのでご覧ください。尚効果を詳細に書きすぎると著作権に抵触するため、ページ数のみ記載しています。

経過観察:【鏡地獄】型

街透がいとう】によってコストを上げつつ、6プロットで【独自分身】【鏡地獄】【影縛】を機能させる型です。

忍法枠をかなり圧迫するため、攻撃手段が最終的に【範囲攻撃】になってしまうところはご愛嬌ですが、一部の構成を除きかなり優位に戦えます。

相手が6プロットに上がってきた場合は【影縛】でマイナス効果を与えつつ【独自分身】のダメージを入れ、【範囲攻撃】で迎え撃ち、相手も【奥義】型であった場合は【滅びほろび】で対処しつつ【涓滴けんてき】を貯めた後攻勢に転じるといった戦い方ができます。

背景にある【情報屋じょうほうや】はハグレモノ流派ブックで登場した奥義改造の弱み、【居所誘導いどころゆうどう】の為のもので、この背景によってこの弱みの効果を殆どなくすことができます。

また、背景にある【独創性どくそうせい】は、度重なるセッションにおいて奥義改造に功績点を割くのが大変だという場合に有効であるため、修得しておくとよいでしょう。

仮に奥義改造の功績点が気にならないというのであれば、【日々の鍛練ひびのたんれん】で耐久力を向上させたり、【切り札きりふだ】で【奥義】の通りを良くしたり、【他流派の血たりゅうはのち】で【涓滴】を【八角鏡はっかくきょう】変えるなどの工夫も可能です。

6.総括

やや弱点や課題が残るものの、使用功績点5点で中々の脅威度のある構成に仕上がったと言えます。

【独自分身】自体はそれだけでは敵を倒すための忍法とは言えませんが、攻撃や【奥義】以外で入るダメージというのは案外馬鹿にできません。

今回紹介した処方箋との組み合わせにより、【独自分身】は十分な成果を得る忍法へと昇華したと言えるでしょう。

7.あとがき

文章を書くのが苦手のため、少々分かりづらい内容だったかと思いますが、最後まで読んでいただきましてありがとうございました。

不定期ですが、今後も使い道が分からない忍法に光を当てていく記事を書きたいかと思います。お題はTwitterで募集したりしますので、よろしければ紹介状(忍法)を書いていただけると幸いです。

世の中には治療を待ち望んでいる忍法がたくさん存在してます。百種類を超える忍法と背景の組み合わせと戦闘狂共の閃きにより、多くの患者を救うため、シノビ漢方薬局は今日も巡業を行います。(リスペクト)


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