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ミセスコンテストのバックステージ「内外面の美しさ」

ミセスコンテストに挑戦すること7年、やっと世界大会まで出場できた私が、その中で経験をしたことを綴っております。


今回は、多くのミセスコンテストの審査基準の中にある「内外面の美しさ」についてお話しします。

「内外面の美しさ」と聞くと、外見だけじゃない!性格が良ければいいんだ!と、解釈される方もいらっしゃいます。
それでは「内面の美しさ」だけになります。外見を疎かにしていませんか?
必要とされているのは「内外面の美しさ」です。

外見と内面の両方の美しさを求められていることを、認識するべきではないでしょうか。


ある日本代表を決めるコンテストが終わってからのエピソードです。
選ばれなかった人が、日本代表メンバーの顔ぶれに「外見で決める大会」と言っていました。

その、選ばれなかった人も、代表メンバーに劣らない美しい外見をされていると私は感じておりました。
出場する権利を得て、同じステージに立ったのですから、誰が選ばれてもおかしくない状況でした。

しかし、自分が選ばれなかったからと、代表メンバーを外見で選ばれたような言い方をするのは、美しい行動と感じられるでしょうか。
そして、その時点で代表メンバーより、外見で劣っていると自ら認めているのです。

これでは、内面的な美しさが損なわれてしまっています。


では、コンテストにおける「内外面の美しさ」とは、いったい何なのでしょう。
7年にわたる出場経験から、私が感じてきたをお話しをします。


外見の美しさ

まず、外見の美しさについて、お話しします。
外見の美しさとは、見た目の美しさの事です。
人を外見で判断したり、優劣をつけることに批判もあることでしょう。地方でのミスコンテストが無くなっていった要因のひとつとも聞きます。

しかし、人は本能的に美しいものを好みます。それが、種の存続であったり、人の文化ではアートであったりと、その意味はかなり広いです。

そして、外見の美しさは、自ら作り上げることが可能だと思っています。
自分に似合うメイクアップにヘアセット、そしてドレスの選び方で、いくらでも人に与える印象を変え、自己プロデュースできるものです。
私自身も、普段の姿と、コンテストのステージでの姿はかなりの変身をしています。普段の姿で人に会った時は、SNSなどの「写真と違う!」と言われるほど、外見を変えることができます。
そのメイクやヘアスタイルがコンテスト当日に最高の状態にするために、日頃からのスキンケアに、ヘアケアが欠かせないのは言うまでもありません。日常生活でも清潔感のある外見は、人様からの印象と評価に大きな影響を与えます。常に整えておくことは、絶対に損はないはずです。

自分に似合うカラーでメイクして、体型を引き立てるドレスをまとうのも、美しさを作り上げる努力の一部です。
似合うものがわからなければ、カラー診断や、骨格診断などのプロの力を借りて、自分を知ることも可能です。


外見の美しさで大事なのは、お顔だけではありません。立ち姿、ウォーキング、立ち居振る舞いと、人様から見えるところ全てです。
これはステージに立った時だけ、背筋を伸ばしても、美しく見せられるかは難しいです。
日常的に姿勢を正して座ったり、膝を伸ばしたウォーキングを心がけたり、手にするものを丁寧に扱ったりと、日頃から心がけて行動することで身につくことです。
私はプロトコールマナーを学び、相手を思いやる挨拶にお付き合いの仕方、パーティーでの振る舞い方を身に付けました。
キャンプのあるコンテストでは、ドレスでパーティーが行われることもあります。その時に、参加者とコミュニケーションを取りながら、美しく食事をして、パーティーを華やかにしたいものです。


そして、健康的に見えるスタイルも重要です。
コンテストにエントリーしたら、ダイエットを始める人もいます。ドレスを着こなすために、ボディラインを整えることは大切なことです。
ただ、スキニーではドレスは似合いません。私はスキニーだったので、コンテストのオーガナイザーから「もっとボリュームをつけて」と何度も言われました。一生懸命に食べないと体重が落ちてしまう体質なので、タンパク質を多く摂るように意識しながら、体重を10キロ上げました。今では「痩せているね」とは言われません。

では、ボリュームはどれくらい必要なのでしょうか。重要なのは「健康的に見えるスタイル」です。つまり、生活習慣病を想像されるほどボリュームがあり過ぎるのは、まず健康的には見えません。コンテスト以前に、ご自身の健康のためも、運動を行ったり、食習慣を改善したりして、適正なウェイトコントロールを行うことをおすすめします。

そして、コンテストは体力勝負の部分もあります。当日に向けて、ウォーキングはもちろん、運動習慣が必要になってきます。すると、必然的にボディメイクができて、健康的なスタイルになっていくでしょう。


内面の美しさ

次に、内面の美しさについて、お話しします。
内面の美しさとは、考え方が優れていたり、コミニケーション能力が高く好感の持てる接し方ができたり、嘘をついたりしないなど道徳的な事が身についている人の美しさだと考えます。

まず、内面の美しさには、知識や教養が大事だと思います。
外見が美しく整えられている女性がいたら、なんて美しい人なんだ、話してみたい、と思いませんか。
実際にその美しい人と話してみて、的を得ない返事が返ってきたり、わからないと言われたらガッカリしませんか。
あなたに知識と教養があれば、パーティーなどの初対面の人でも、どんな会話でもする事ができるでしょう。社会での出来事や歴史を基礎知識としてみにつけ、それに対する自分の考えをしっかりと言語化できる、そんな女性はただのお人形のように綺麗なだけでなく、スマートな人だと思われるはずです。
もし、本当にわからないことがあったら、知ったかぶりをせずに、わからないから教えて欲しいと伝えられるといいですね。相手の方も、喜んで教えくださり、会話も進むことでしょう。


コンテストに挑戦している女性は、ポジティブな思考も欠かせません。
これから自分がグランプリに選ばれて…という夢を実現しにいくのですから、ポジティブな思考でなくては心が折れてしまいます。
そして、自分がグランプリになると信じる力も必要です。自分を信じないで、審査員や観覧者にグランプリに相応しいと選んでもらうのは難しいです。
自らの夢を実現するために、自分を信じること、つまり自信を持つのは大切なことです。
ただ、コンテストは人生の通過点です。結果ばかりにフォーカスしても、グランプリを決めるのは自分ではありません。コンテストが終わってから、その先にも夢を描いて欲しいです。スピーチの審査があるなら、その夢を堂々と話せる人が美しいと思われるのではないでしょうか。

外見を美しく整えるのは重要です。しかし、自分一人だけ綺麗になろうというのは、美しい考え方ではありません。
コンテストの当日は、ヘアメイクに着替えと、バタバタと準備をします。
その時に、順番をコントロールしているスタッフさんがいるにも関わらず、我先にヘアメイク行ったりする人がいます。
いくら美しくても、順番を守らない人がグランプリなんて、結果的にそうなったとしても、ファイナリストの中では認められないでしょう。
また、ドレスによっては一人で着られないものもあります。もし自分の着替えが済んでいるなら、他の人の着替えも手伝うべきです。私はこれまで、何人ものファスナーを上げるお手伝いをしてきました。そして、私自身も何度も手伝ってもらってきました。コンテストのバックステージのいい思い出にもなっています。
ファイナリスト全員が美しくドレスを纏って、ステージを華やかに作り上げるべきです。

そして、あなたの美しさは、歓迎されるはずです。コンテストのタイトルは、社会に影響力を持ちます。グランプリやファイナリストのタイトルで、社会貢献なども行ってみてください。例えば、ゴミ拾いなどから始める環境問題への取り組みや、福祉施設への寄付や慰問など、人様のためになる行動をしてください。誰に伝えるわけでもなく、できる範囲で募金するのもいいと思います。あなたの小さな行動が、社会を変えるきっかけになります。そしてあなたが内面も美しい女性のロールモデルになるはずです。

外見と内面の両方の美しさ

外見は、内面の一番外側ともよく言われます。
その通りで、自分を美しくするために、どんなヘアメイクをして、どんなドレスを着てと、選ぶのは自分です。
日常でも、何を着てどこへ出かけて、何をするのか、決めているのは自分自身です。
その外見から、どんな印象を持たれ、自分という人間を伝えるのも、自分で作る事ができます。
まさに、内面から一番外側へ美しさを表現しているとも言えるでしょう。


外見の美しさ、内面の美しさ、両方が備わってこそ、真の美しさと呼べるのではないでしょうか。


コンテストに出る人も、そうでない人も、内外面の美しさを磨いて欲しいです。
すると、社会全体が美しくなっていくと、私は信じています。


コンテストなどをきっかけに、自分の美しさに目覚める女性が増えることを願っています。

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