片付けたい時に読む本
「好きな本」というのは、何回も読み直すものなんだろうか。
私はあまり同じものを何度も読んだり同じ映画を何回も観たりしたことがない。
(保育園の頃は、録画したジブリを何回も観てはいたけど。)
そんな私が、何回も手に取っている本がいくつかある。
それはドミニック・ローホーというフランスの作家の本だ。
作家、というのも正しいのかわからないが、エッセイのような本をいくつか出している。
フランスの、と言っても、フランス人ではあるが、日本在住歴30年以上で、よく日本の話が出てくる。
私はこの人の本を…5冊持っている。すごい。
そもそも私は、小説以外で同じ人の本を買うということもあまりない。
珍しく、人、を好きになった形だ。
どういう内容かと言うと、「シンプルに生きる」ことについて書かれていることが多い。
ミニマリスト、まではいかないけれど、現代人の所有欲や溢れる物に囲まれるような生活に警鐘を鳴らし、また自分なりの「生き方」を見つけ、それに沿って生きよう、という主張が多い。
私は以前、片付けを頑張ろうとして、こんまりの本を読んでいた。(こんまりの本も3冊ある。笑)
片付け術を説くこんまりと、人生観を説くドミニックと、方法論はあまり変わらない。
「まず捨てること」
「本当に好きなものだけを残すこと」
でも、この「捨てる」に対しては、感情的なところが結構違った気がする。
こんまりは、「感謝をしてさよならする」。ドミニックは「とにかく捨てる」。
当時の私は、この違いで、こんまりの方がいいなと思ってた気がする。でも結局、こんまりメソッドによる片付けを完遂はできなかった。
そうして数年経った私は今、ドミニックさんに惹かれている。
改めてなんでだろうなと考える。
こんまりの方法論は、おそらくあらゆる人が使えるように、全ての人に向けて作られて書かれているもの。「片付けの仕方」が書いてる本だからね。
ドミニックさんの本は、エッセイ。彼女自身の考えと生き方が、書かれてる。
だから、必ずしも書かれている全てのことに対して納得できる訳ではない。でも、だからこそ、惹かれる。
これがこの人だ、ってなる。
体裁としては「こうしたらどうですか」「こうしましょう」という形ではあるけれど。滲み出る「この人」がある気がする。
フランスの優雅さと日本の洗練された質素とが合わさったような。
そんな感じ。
特におすすめの3冊を置いておきます。
①「シンプル、だから贅沢」
②「捨てる贅沢」
「シンプルリスト」
特に①②は片付けをしたい時におすすめ。
私が何回も手に取ってるのは、「片付けしよう」って時だから笑
こんな風に生きられている訳ではないし、家も人生も?片付いてはないけど、少しずつ良くなってはいってる。その行動のスイッチになってくれるような、本。
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