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「戦鬥之城:終」と神聖な時間

2024.06.05
今日は北師美術館で最近話題の展覧会「戦鬥之城:終」を見に行きました。
この展覧会には、アーティスト張立人の14年間にわたるアートの旅の成果として、動画、漫画、模型、撮影シーン、小道具など、百点以上の展示品が含まれています。

すごく台湾らしい街並みのミニチュア模型

特に気に入ったのは、三階にある創作自述の映像です。
映像の中で、張立人は創作の目的が単に動画を撮影するためだけではないと語っていました。ただストーリーを伝えたいだけなら、もっと手間のかからない方法があるはずなのに、なぜ14年の歳月をかけてこれらのシーンや模型、小道具を作る必要があるのでしょうか。

張立人はかつて台南後壁の菁寮聖十字架天主堂で神父と話をしたことがあります。この教会を設計したGottfried Böhmは、プリツカー賞を受賞しています。当時、神父は教会の修復のために民間から募金をしていました。張立人が神父に「この教会には特別な価値があるのだから、政府からの資金で修復できるのに、なぜゆっくりと民間から募金する必要があるのでしょうか」と尋ねました。

菁寮聖十字架天主堂(撮影:李清志)

神父はこう答えました。「政府の資金を使うと、政府のスケジュールに従わなければなりません。それは世俗的な時間です。しかし、募金を通じて修復するのは神聖な時間です。」

アーティストにとって、自身の成長経験や都市の記憶から出発し、様々な素材を重ね合わせて異なる視点の観覧体験を作り出すことは、自分の生活と長い創作過程を交織させる時間もまた神聖な時間なのでしょうか。


・‥☼*‥ ​ 戰鬥之城.終 ​ ˚˚ ☁ ˚
▙▟▙▙ Battle City: Finale ▙▟▟▙

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