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見違えた姿に思うこと

久しぶりに会った姪の姿。「誰?」そして目をみはった。
これが本当の二度見という意味なのだろうと思う。

「えー!すごく痩せたねー。別人かと思ったわー。」
「うん。14キロ痩せたよ。」
「シュッとしたなー。かっこいーなー。頑張ったねー。」

中学校ではバレーボール、高校、大学で陸上部の投てき種目とがっつりスポーツに打ち込んでた彼女。
女性に向けた言葉としてはいかがなものかと思うのだが、170センチ近い身長ということもあり「ガッチリ、いかつい」が第一印象。

高校、大学時代に陸上の投てき種目を選んだ理由は、周りからの勧めと自身の体型やキャラを「活かすため」と言った。
祖母の「なんで投てきなん?いかつくなってしまうよ。やめとき」という言葉を振り切り、「投げるため」に大いに食べ、練習していた彼女はどんどんモリモリになっていく。

やがて大学を卒業して社会人となり、人と話すのが大好きな彼女は営業職に就いた。
しかし様々な世代の多くの人と接することが増えると同時に暗い顔を見かけることが多くなった。口にする言葉から同年代の女性と比べた「自分自身」に傷ついているようだった。

ある頃から食事を抜いたり、激しい運動をしたりと即時性を求めるダイエットを始めたと思ったら、すぐに戻ったり、そんな自分に失望して開き直り、また傷ついてを繰り返していた。

今年に入り、全人類が見舞われたコロナ禍。
そんな中、仕事も在宅勤務を余儀なくされ、趣味のプロスポーツ観戦にも行けなくなってしまった彼女はこの時期に再びダイエットを決意したのである。

まず自転車を購入し、車移動を減らす。
そして室内用のエアロバイクも購入し1日1時間はテレビを見ながら漕ぐ。
さらにYou Tubeの筋トレチャンネルで体をしっかり動かす。
栄養の取り方も見直して、低糖質、高タンパクの食事をきちんと食べる。
と言ったことをコツコツと続けていたようだ。

7ヶ月ぶりに現れた姪の姿に目を見張ったのは、スッキリと痩せた姿だけではない。
長きに渡った悩みと心身に向き合い、じっくりと時間をかけてなりたい姿を手に入れた喜びと自信に溢れた清々しい笑顔だ。

私も何か一つ頑張ってみよう。無理せず、じっくりと。そして笑顔に溢れた日々を作っていこう。思いも新たにしながら、眩しくキラキラした姪の姿を再び見上げた。

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