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引っ越し。

空白期間で変わったこと、その2。
『引っ越して自分を取り巻く環境が変わった』


田舎に住んでいた。

電車は大体1時間に1本、バス停はない。
コンビニは一番近くても車で10~15分。
車が一人1台の世界。
山・畑・田んぼがいっぱい、虫もわんさか。

それに加えてうちは、家族関係がよろしくない。
小さいころから見てきた、酒を飲み怒鳴る祖父。
家族の言い争いやイライラを幾度も見た。破壊されたガラスや怒号。

そして自分は、嫌な空気を察知して、別の部屋に避難することしか出来なかった。

疾患の一端にはこの環境もあるのでは、と思う。
もちろん自分の性格等も大いに関係していると思う・・・
家族の機嫌が良くても、自分は人のペースに合わせすぎて疲れてしまう。
ハイテンションにも気まぐれにも、引きずられて疲れてゆく。

田舎特有の噂話も好きではなかった。
何故、関係の浅い相手の動向が気になるんだろう?
謎だった。

そんな土地・空間・関係から脱出した。



しかしコロナ禍。

家族は、遠方に行って帰ってくることをよく思っていない。
2人で物件の目星をつけて、私は家にいる状態で、彼に内見をお願い。
内見先でテレビ電話も繋いで何件か見せてもらった。

あれこれ相談して物件が決まり、荷物も送り、出発。
誰も自分を知らない土地はとても快適だ。
同級生の、親戚の、ご近所の、誰が結婚した・子が産まれた・離婚した・コロナらしい・・・そんなうわさも聞かなくて済む。


この場所に住み始めて数年。
やっと馴染んできたようだ、と最近思う。
たま~にぎゅうぎゅうの電車、通院や彼とのやりとりも。

自分はいろんなことに時間がかかる。かかりすぎる。

行動範囲が狭いので、来年はもう少し家の周りも散歩・観察してみたい。
そして、楽しく落ち着いた日々を過ごしていきたいと思う。