「楽問」としてのサイエンス〜『35の名著でたどる科学史』
◆小山慶太著『35の名著でたどる科学史 科学者はいかに世界を綴ったか』
出版社:丸善出版
発売時期:2019年2月
自然科学の本は文系人間には時に取っ付きにくい感じがするものですが、本書は何よりもコンセプトがいい。科学の歴史に刻まれた名著をピックアップして、簡明に科学史的な位置づけを解説していくというシンプルな作りが好ましい。
科学の転換点と言われる16~17世紀の「宇宙と光と革命の始まり」から説き起こされます。バターフィールドの『近代科学の誕生』、コペルニクスの『天球の