ドイツの近現代史に学ぼう〜『ナチスの「手口」と緊急事態条項』
◆長谷部恭男、石田勇治著『ナチスの「手口」と緊急事態条項』
出版社:集英社
発売時期:2017年8月
麻生太郎副総理が「ナチスの手口に学んだらどうかね」と口を滑らせたのは、2013年のことでした。すぐに撤回されたとはいえ、自民党が目指す改憲はより現実味を帯びてきているので、麻生発言は一つの戦略を示唆するものとして未だ不気味に地底で響き続けているようにも感じられます。彼の認識によれば、ワイマール民主制からナチス独裁への移行は「誰も気付かない」うちに変わったというのですが、本当