最高の権力作用について考える〜『憲法改正とは何だろうか』
◆高見勝利著『憲法改正とは何だろうか』
出版社:岩波書店
発売時期:2017年2月
国会では今や衆参両院で改憲派の議員が三分の二以上を超え、いつでも憲法改正案を国民に発議し、国民投票に持ち込むことができる状態になっています。近い将来、日本の有権者は憲法改正の国民投票を行なう日を迎えることになるでしょう。私たちは来るべきその日にそなえて学習を充分に積んでいるといえるでしょうか。
本書は憲法を改正するということの法哲学的な意味を考え、現憲法の改正規定の成立過程をたどり、改正手