見出し画像

最近見つけたステキな器たち

お金はないけれど、時間はけっこうある。そんな日々、私はこよなく愛するスウィーツを作ったり、天然石やカレンシルバーを使ったワイヤーブレスレットの制作に挑戦したりと、モノづくりをマイペースで楽しんでいる。

今日の午後3時過ぎ、レモンの皮のすりおろしを入れたパウンドケーキをこしらえた。砂糖は三温糖で少なめに、ブランデーやバニラオイルを効かせて、バターはもちろんたっぷりと。オーブンの中でしだいに膨らみ、こんがりと焼き色がついて、甘い香りが家中に漂ってくる。中央が盛り上がって割れ目ができたら焼き上がりだ。さて、8つにカットして、切れ端を試食。うーん、今日のも美味しい♡

いつもはアーモンドパウダーを入れるのだが、今日はうっかり入れ忘れた。でも、なぜかいつもより生地がしっとりと柔らかい。そういえば、父への敬老の日のプレゼントにクッキーを焼いた時も、アーモンドパウダーを入れた生地はとてももろくて、型抜きには適さなかったな。アーモンドパウダーは、入れると美味しくなるけれど、使い方にコツがあるようだ。

さて、時間は遡るが、10月に入ったというのに真夏のような陽射しが照りつける午前11時過ぎ、セリアに行って気になっていた洋食器を2種類買い込んだ。白地にブルーの花柄が描かれたそのシリーズには、何だかヨーロピアンなテイスト(だと勝手に思っている)がある。セリアの食器は、ガラス食器もおしゃれで、もう100均ショップの概念を覆すレベル。この新顔のブルーフラワー(そう呼ばせていただく)のシリーズは人気らしく、かなり残り少なくなっていた。危うく買い損ねるところだった(セーフ!)。そのお皿の上に、早速焼き立てのパウンドケーキをひと切れ乗せると、お皿とケーキが互いを引き立てあっていい感じだ。

ところで、昔から、ステキなマグカップを見つけると買わずにいられない、自称「マグカップマニア」でもある私。コーヒーや紅茶が好きだからかな?とにかく、食器棚をあらゆるマグカップが占領してしまって、ちょっと困った状態になっている。そんな私が数ヶ月前に買ったのが、人気のイッタラタイカのマグカップ。400mlという容量、フクロウやキリンのメルヘンタッチのイラスト、安定感のあるフォルムなどが気に入って、レッドとブルーの2個を購入し、たっぷりとカフェオレが入るとしばらくは喜んで使っていた。だが、しだいに、これは私には重すぎるし、絵柄がうるさくて飽きてしまうと感じるようになり、1か月も経たないうちにフリマで手放してしまった。浅はかでもったいない買い物をしてしまったわけだ。

しかし、私は400mlという容量には固執している。ネット上であらゆるマグカップを探して回ったが、400mlで、しかも比較的軽いという条件を満たすマグカップはなかなか見つからなかった。欧米ではよくあるサイズとも耳にするが、日本では400ml自体メジャーではないらしい。そんな中、何気なくニトリのオンラインストアを見て回った際、味のある食器がいくつかあることに気づいた。そして、ついに見つけたのだ。ボーンチャイナの真っ白な400mlのマグカップを!しかも重量が240g弱と比較的に軽い。スマートなフォルムや飲み口の薄さなども好ましい。その姿には品格さえ漂っているではないか!何しろ白無地は飽きがこないし、他の食器とのコーディネートのじゃまになるということがない。

2500円ほどのイッタラタイカより、300円くらいのニトリのボーンチャイナの方が、今の私には機能的にもデザイン的にもしっくりくるという事実が面白い。

セリアのブルーフラワーのシリーズも、嬉しいことにあまり重くない。若い頃は、服やバッグでも器でも、ずっしりとした重量感がかえって好ましかったりしたものだが、年齢を重ねると、重すぎるとそれだけで負担になる。そう言えば、病院の食器はプラスチック製だな、と思い至る。病気の方の負担や耐久性を考慮してのことなのだろうが、やはり味気なさは否めない。少なくとも家で日常に使う食器は、少しでも目や感性を楽しませるもので、なおかつ機能的なものが望ましい。

画像1
セリアの北欧ヴィンテージシリーズとニトリのマグカップ

※セリアのこの食器を製作しているのは、老舗のシナノ・インターナショナルコマース(株)というメーカーらしい。食器の裏に貼られているシールには「北欧ヴィンテージ」と印字されている。要するに北欧のヴィンテージ食器をイメージした商品というコンセプトなのだろう。気づけばこのシリーズ、ネット上でも色々な人が話題にしている。それだけ魅力的な器だということの証だと再確認した次第。しかし、残念ながら、このシリーズは全国的にはあまり売り上げが芳しくなかったという理由から、既に廃盤となっており、もう買うことができない。私から見ると凡庸この上ない食器が定番商品になっている一方、すてきだなと思う商品が半年ほどで廃盤になってしまう。人の好みばかりはどうしようもないとは言え、何だかとても残念だ。(12/5追記)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?