息子との思い出
私は、毎日暗い顔をして生きてきたわけではない。
家族の楽しい思い出がたくさんある。
写真やビデオをたくさん撮った
写真はデジカメだったけど、ビデオはハンディカムの時代。
いい顔しないかなと待ちかまえていると、なかなかシャッターチャンスが
やってこない。
それでいつも変なシーンばかり撮れる。
でも後から見返してみると、とても自然な格好や顔をしている。
写真やビデオは、大切な思い出。
加工機能はついていたが、何も施していない自然な姿がとても気に入っている。
なんで?どうして?
子供は大抵、このなんで?どうして?と聞き返す時期が来る。
うちの子もよく聞いて来た。
特に、同音異義語だ。
結婚と血痕。
ジムと事務。
牡蠣と柿。
どこで覚えたのか、けっこんと、けっこんってどうして違うの?
の質問攻め。
こっちも知恵を出し、必死に説明した。
夜、一緒に寝る時はよく、「ぐりとぐら」や「よるくま」を読んだ。
毎日読むから、全ての文を覚えて、一緒に読んだ。
時々脱線して、ものがたりを勝手に変える。
私はとてもおもしろがって息子のつくり話を毎晩聞いた。
言葉を覚える
わんわん、ブーブー、ママ、パパ、おっぱい。
そして、「ゴミ収集車」
子供には難しいという概念がないから、
聞こえた通りにいっしょうけんめい言う。
それがなんとも愛らしい。
うちの子はおしゃべりが早くて、1歳半くらいで、
わんわん、来た、
パパ、いた、など。
二つの言葉を繋げてしゃべっていた。
なので、言いたいことが相手に伝わるからなのか
かんしゃくを起こすことはあまりなかった。
赤ちゃんのやさしいミルクの匂い、
ぷくっとした皮膚、
子供と一緒に寝る幸福。
シングルベッドを二つ並べた寝室。
私と息子はシングルベッドの片方で一緒に寝た。
私が子供の頃、夜が好きではなかった。
不安になったり、怖いことを思い出して
よく眠れなかったりしたからだ。
だから不安にさせるのはかわいそうかと思い、
一人で寝たいと言うまで一緒に寝た。
とうとう6年生まで一緒に寝た。
子供部屋を作ったけど、そこで勉強をしたり、友達と遊んだりすることは
あまりなかった。
居間に友達を呼んでおしゃべりしたりゲームをしたりしていた。
女の子の友達も多かったので、フルーチェを作ったり、アイスにデコレーションをしてパフェを作っていた。
女の子は少しおませな感じで可愛かった。
息子は、少しいじられている存在だった。
息子やよその子供の様子がとてもよくわかり、私自身も楽しかった。
パパとの遊び
パパも若かったので、体を使っての遊びはパパの役目。
自転車、公園、スキー。
大人は、子供の体力にはとてもとても敵わない様子で
パパはてんてこ舞いのようだったけど、楽しそうだった。