地球🌏体験記＊ツインスター物語＊テスト編①

次の日
2020年3月8日。

待ち合わせの時間より少し前に
待ち合わせの場所に着いた。

彼は車でその場所まで向かってくれていたが
待ち合わせの時間より遅れて到着した。

そして
彼が乗ってきた車がなんと
私が乗りたいと先輩に答えていた
白のあの車だった。

しかも
色は黒ではなく
白が断然良いと思っていた。

全く予想だにしていなかったので
そのことにまず驚いた。

正直
この時点で
表面的には
車で途中まで来てくれたことに
ありがとうと伝え
事前に買っておいた飲み物を渡していたが
心の奥底では
いくつかの不満を抱えていた。

・家の近くまで迎えに来てくれる提案をしてくれなかったこと
・遅れて到着したこと

私はこの時
正に、地の時代の価値観の考え方に
染まってしまっていた。

それまでの私の人生で
恥ずかしい話、
迎えに来てもらうことはもはや
頼むまでもなく
相手が自らそうしてくれていた恋愛が主だった為
それが普通だと
思い込んでしまっていた。

なので
家まで迎えに来てくれないことに加え
時間のルーズさに関しても
軽く扱われているように感じてしまっていた。

・それは私のエゴだということ。
・迎えにきてほしいのなら
それをそのまま素直に
『迎えにきてほしいです♡』
と、お願いできていれば良かったこと。
・時間のことにしても
途中までとはいえ
迎えに来てくれていたわけだし
車なのだから道次第で
遅れることもあるよねと
許せる懐の深さを持てていれば良かったこと。
どうしても嫌なら伝えれば良かったこと。

それらは
サイレント期間を通し
様々を乗り越え内観を沢山し
魂の成長ができた今の私なら
分かること。

ただ
当時の私は
それは私の我儘だからとか
心が狭いことだと思い込み
自分の本当の思いに蓋をし
【良い子】の姿であることを選んだ。

これはもう
私自身がずーっとずーっと長い間
幼少期の生い立ちが原因で
無意識にしてきてしまっている姿であり
エゴの裏に隠された
インナーチャイルドにもまた
サイレント期間で気付いていくこととなった。

ちなみに
私が
【ツインレイ・ツインスター】
という言葉を知ったのは
サイレント期間に入ってからだったので
出逢いやこの時点でもまだまだ
知ることはなかった。

彼が待ち合わせ場所に着いて早々
なにやら車から降りて電話をしたり
スマホでポチポチと対応をしていた。

仕事かな？と思いながらも
遅れてきたのにも関わらず
何も知らされず車の中でもまた待たされ
ちょっと気を揉んでいた。

その対応が終わった彼が
サブスクのアカウントが乗っ取られて対応していたということを教えてくれた。

恐らく
自分が運転中に退屈しないように
見せてくれる為だったんだろう。

彼はとてもマイペースだった。
内心はとても慌てているのかもしれない。
だけど
私にはそれを見せなかった。

見せなかったのか
本当に慌ててもなく
申し訳なくも思っていなかったのか…笑

ようやく出発をし
車の中で
鬼滅の刃
の第一話をかけてくれた。

当時の通常の私なら
居心地の悪い相手だと
何かを観ていたとしても
終始気まずさというか落ち着かなさがあったと思う。

けれど
それを観ながら
無言でも
全く気まずいという感覚はない。

鬼滅の刃の１話を観たのは
その時が初めてではなかった。

これまた例の職場の先輩に勧められて
鬼滅の刃を観進めていたのだが

スマホの小さい画面で
更にYouTube動画の中で小さく編集されたものを見ていた為
カーテレビとはいえちゃんとした画面で観るのは初めてな上
音響がしっかりしていて臨場感があり
初めて観た時には泣かなかったが
この時は内容を深く体感でき
泣いてしまった。

『泣くような内容？もう観たんだよね？』
そんなことを彼に聞かれ
ちゃんとした画面で観るのが初めてなことと
『家族がこんな風に殺されるなんて悲しくて。
それと、音が良くて感情入っちゃったー』
そんなことを伝えると
彼は特に何も言わなかった。

この時に彼が何を思っていたのか。
家族のことなのか。
音響の話なのか。
後の私には思い当たることが出てきたが
彼は会話を繋ぐというよりは
一つの言葉をキッカケに
自分の頭の中で色々と考えを導き出す人のように思う。

当時の私は
そんなことは深くは考えていなかった。