固定資産 減価償却の方法

級数法

期中で取得した場合の仕訳

期中で取得すると少し計算が複雑になります。


例題

X1年11月1日に機械(取得原価450,000・耐用年数5年)を購入した。級数法(残存価額0・間接法)を用いた場合、X2年3月決算以降の各年度の減価償却費を求めよ。


(解答)



年度 借方科目 借方金額 / 貸方科目 貸方金額

1 減価償却費 62,500 / 機械減価償却累計額 62,500

2 減価償却費 137,500 / 機械減価償却累計額 137,500

3 減価償却費 107,500 / 機械減価償却累計額 107,500

4 減価償却費 77,500 / 機械減価償却累計額 77,500

5 減価償却費 47,500 / 機械減価償却累計額 47,500

6 減価償却費 17,499 / 機械減価償却累計額 17,499


11月1日取得したため、当期の月数は5ヶ月になります。


1年目:(450,000×5/15×5ヶ月/12)=62,500

2年目:(450,000×5/15×7ヶ月/12)+(450,000×4/15×5ヶ月/12)=87,500+50,000=137,500

3年目:(450,000×4/15×7ヶ月/12)+(450,000×3/15×5ヶ月/12)=70,000+37,500=107,500

4年目:(450,000×3/15×7ヶ月/12)+(450,000×2/15×5ヶ月/12)=52,500+25,000=77,500

5年目:(450,000×2/15×7ヶ月/12)+(450,000×1/15×5ヶ月/12)=35,000+12,500=47,500

6年目:(450,000×1/15×7ヶ月/12)=17,500

※最終年度の6年目は簿記1円残すため17,499円になります。


詳しく解説

期中で取得した場合、当期項数は期をまたぎます。


例えば1年目の[5/15]の適用期間は下記になります。


[X1年11月-X2年3月]の5ヶ月分

[X2年4月-X2年10月]の7ヶ月分

1年目の5ヶ月と2年目の7ヶ月の計12ヶ月が[5/15]の適用期間になります。

https://keirinooshigoto.com/1388

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