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展示の工夫でテンションが上がる。創建1200年記念特別展「神護寺―空海と真言密教のはじまり」

東博で開催中の神護寺展へ行ってきました。

空海や密教がキーワードになる特別展では過去に東寺がフューチャーされたものが印象的ですが、今回は神護寺。

展示物は結構、書とかが多くて、どうしても低い位置に展示されている為、人が多いと見えにくいものなのでこれらもしっかり見たい場合は平日や朝イチなど人が少なそうなタイミングを狙うのがいいと思います。
掛け軸、曼荼羅、仏像はそれなりの高さがあるので比較的人が多くてもそこまで見にくいものではないです。
今回、目玉のひとつである曼荼羅を実物でじっくり見たい場合は美術鑑賞用の単眼鏡などがあるといいかも。
ただ、最後に8K画質で結構大きなモニターで曼荼羅についての映像が流れていてそれらでアップも見られるので手ぶらでも問題ないと思います。

私は仏像が好きなのでやっぱりテンションが上がったのが仏像の展示。
五大虚空蔵菩薩坐像は、五体で円陣になっているような配置で360度ぐるりと見られるようになっています。
こういう見方が出来るのが、博物館や美術館ならではでだーーーい好き!!!
神護寺では横並びなので、このように360度じっくり観られるのはとってもレア!

そして本尊となる薬師如来は寺外初公開とのこと!
日光菩薩、月光菩薩も揃って三尊で見られるのも贅沢ですし、周囲に配置された四天王と十二神将が素晴らしかった……。
四天王と十二神将は手前の下の方からライトを当てる形になっていて、背後の壁にシルエットが浮かび上がるようになっているんです。
すっっっっごいかっこよかった……!!!

私はやっぱり仏像というのは信仰の対象であると思っているので、お寺でお参りするのが本来の形だと考えてはいます。
でも、こうして博物館や美術館で工夫して展示されることで新たな魅力が引き出されているのって、本当に大好きでテンションが上がるんです。

今までもこうした展示の工夫を感じられるものは多かったのですが今回は更に掲示されている説明文もすごく良かったです。
淡々と事実だけを書いているのではなく、当時の人の営みを感じさせるというか、思いを馳せることが出来るような文章で、嗚呼、こういう見せ方もあるんだなぁと感動しました。

これからもこういう展示は是非とも続けて欲しいなと強く感じました。
見に行くことが出来て本当に良かったーーーー!!!

神護寺展は9/8までですので、気になる方はお早めにどうぞ!!

では、また。


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