江戸バス

最近は各区に100円バスがあって便利です。

いや、都バスと違って100円払わないといけないから微妙ですが、便利は便利なんです。たぶんしっかりしてるっぽいのが、台東区のめぐりんとか、港区のちぃばす、渋谷区のハチ公バスとか?

文京区のBぐる?とかもよかったかも。

っていうか、たぶん、これしか乗ったことがないのですが、普段使いで乗るのは千代田区の風ぐるまと、中央区の江戸バス。

風ぐるまはマジ使えません。1時間に1本しかない。あ、でも区民だと乗り放題になるパスを安く買えるから、それだけはいいです。昔神保町によく行っていたときには、使ってました。

で、中央区の江戸バスです。20分に1本なので、他のバスと同じかな?北循環と南循環があって、どっちも始発と終点は中央区役所です。

わたしは北循環を使います。

今日もね、江戸バスに乗って中央区役所に行こうと思ったんです。運行状況とかもネットでわかるので、今、どのへんだから、近くにきたら立って待とうとかできるのですが(風ぐるまも同じ)、事件です。

バス停の手前に福山運送のトラックが路駐していました。

これが絶妙にナイスな位置で、バス停に人がいるかどうかまったく見えません。これもね、どうかなとは思うんですけど。

お目当てのバスがきたので、ちょっと道路に出て手を振りました。

ガン無視。スピードも緩めず、通り過ぎました。あれ?見えなかった?でもさ、バス停がある場所ならちらっとは見るよね?見るよね?見ないの?

人は乗っていたので回送でもないようで、めずらしくイラァっとしたので、バス停の時刻表に書いてあった電話番号に電話しました。そこで、あのぉ…?とあくまで下手に、冷静に、落ち着いて状況を話しました。

ドラレコを確認して、運転手には注意します、ということでしたが、その後の予定がダダ崩れなわけです。20分後にくるはずのバスも5分遅れだし。

そのバスの運転手さんにも、スルーされました、と伝えたのですが、あちゃー、という感じですみませんと。

まぁ、バスのお隣に座っていたおばあちゃまがいろいろ察して、おばあちゃまが降りる間際に、どこまでいらっしゃるの?と話しかけてきてくれて、わたしもにっこり(マスクはしてるけど)、区役所までなんです♪と穏やかさをアピりました。

区役所でいろいろ済ませて、帰りもまた江戸バスに乗って三越前で降りて、そこから都バスという感じで予定をいろいろ済ませたわけですが。

夕方、おうちについて、ふと思い出すと、なんとなくまたイラァっという感情が湧き上がって、さて、江戸バスの人はちゃんと調べたのかな、と思って、もう一度電話してみました。

電話をしたところ、ちゃんと周知されてて、おぉ、なかなかやるね、と思ったのですが、電話の本題「なぜスルーしたのかの理由を聞きたい」という問いに、電話口のおじさんが発した言葉は。

「考えごとをしていたようで、バス停に気がつかなかったようです」

もちろんお詫びの言葉もあり、ドラレコもきちんと確認して、スピードを緩めていないことも確認済みでした。

そうか、考えごとか…、考えごとか、と思いながら、わたしから出た言葉は「あはは、考えごとならしょうがないですね、次からは気をつけてください」でした。うん、考えごとをしてたらしょうがないよね。

いや、実際にはしょうがなくはないんですよ?一応、公共の交通機関で、わたしは予定はおかしくなったけど、まぁ、なんとか全部済ませられたのでよかったですが、これがね、新幹線に乗りたいとか、会社の面接とか、そういうのだったら大変ですよ。東京駅にも行くので。

でもなんか、考えごとと聞いたら、笑えてきて、イラァっとする気持ちもスッカリ失せて、電話口のおじさんに笑いながら、しょうがないですよね、と言っている自分がいました。

結果として、円満に電話は終わったのですが、モヤモヤしたときに電話をかけてよかったな、と。理由とか原因がわかればスッキリするし。

考えごとってのもウソじゃないと思うんですよ。

だって、そんなどうしようもない理由、普通に考えて言えないもん。だとしたら、その正直さは好感度アップですよ。

とはいえ、それでも時間に困るので気をつけてほしい、その道は問屋街で路駐が多い、だから、バス停をきちんと見てほしい、とは言いました。

でもまぁ、考えごとでバスの運転手さんがバス停をスルーしてしまったという、なかなかないネタをもらって、わたしとしてはよかったし、正直にお話をしてくれたこともよかった。

ちょっとでも意味わかんない言い訳とかされたら、たぶん、とても冷静にブチ切れていたと思うので、そこもよかった。

まぁね、公共の交通機関がこんなにしっかりしている国もないわけですよ。

アムスとか、3番トラムに乗ってたのに、いきなり7番トラムの線路に曲がっちゃって(切り替えがおかしかったらしい)、よくわからない場所で降ろされた上に、説明がオランダ語で全然わからないとか。

暑さでトラムの線路が熱膨張して、その線路を使うトラムが全部止まっちゃったとかね。写真あるかな?

画像1

あったあった。手前のおじさんは、トラムの運転手さんと車掌さん。先から後ろまでトラム5つ分くらい繋がっています。

このときは、2つ先の停留所で降りる予定(アパートの最寄り)だったし、毎日1万歩くらい歩いていた時期だったので、むちゃくちゃ暑かったですが、わりと普通に歩きました。

イタリアとかは突然ストで公共交通機関みんな止まっちゃったり、たぶんバルセロナでも、よくわからない場所に連れて行かれたことがありましたが、アムスのいきなり違う線路走っちゃいました事件が一番ドキドキしたな。

アナウンスは全部オランダ語だったし。

近くを走っていたトラムは、まるで乗ったことのないトラムでどこに行くかわからないし。

あぁ、違う線路走っちゃいました事件は、もう1回あったな。このときは、20年前に借りてもらったアパートがあるところまで行ってくれて、なんか思い出旅行って感じで、結局、3番トラムの終点まで、回って回って行ってくれたので、そのまま3番トラムで帰ってこられたし。

そんくらい適当なんですよ。

オランダ国鉄だって、このホームのこの場所の電車に乗るってアプリには出てるのに、乗ってみたら全然反対方向に行っちゃって、あとから調べたら、オンタイムで乗った電車は1本前の電車だったとかね。

オンタイムで発車したから、オランダも成長したもんだと思ってたけど、まったく成長してないというか、アプリとかに頼ってはいけないと思いましたよ。それ以来、きちんとホームにいる職員さんにこれ乗っていい?と聞くようになりました。

だってNS(国鉄)に乗るときって、遠出するときとか、空港に向かうときだから、間違えるとリカバリーが大変なんです。そんなのを考えたら20分待つくらいたいしたことないな、と。

とはいえ、ここは日本だし、考えごとはほどほどに、って感じです。

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