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上間喜壽 独演会はなぜ人々の心を掴んだのか

上間喜壽 独演会 〜辺境/Frontier〜 沖縄 陰陽
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9/29夜、友人でもありファンド事業のパートナーでもある上間さんの「独演会」を見に行きました。
「独演会?」という感じではありましたけど、講演やセミナーはしょっちゅう見てるし一緒にやったりもしているので、おもしろいものになるんだろうとは思ってました。
おそらく同じような期待をしていた方々が、当日600名(!!)近く。
沖縄で、平日に、有料(3,500~5,000円)で。すごいですね・・・。

内容は、想像を超えるものでした。

いち経営者の話で、多くの人が涙を流すのをはじめて見ました。
なぜ、この独演会は多くの人の心をここまで掴んだのでしょう。

心の底からの呼びかけだと感じたから

事実でも分析でも、批判でも評論でもない、上間さん自身の主観からくる願望と悲しみと呼びかけをぶつけられたから、人の心が動いたのでしょう。
理屈の正しさではなく、「こうしたいんだ」というむき出しの本気にこそ、人は耳を傾けるんだなと、改めて学びました。

批判や恥というリスクを取る勇気を見たから

沖縄県民が、沖縄県民の弱さを語るリスク。
沖縄において何百人もの人を前に「この苦しみは、政治やメディアではなく、俺たちの話であり、俺たちの問題じゃないのか」と問うことがどれだけ勇気のいることなのか。その怖さを県民は苦しいほど知っているから、心を打たれたのだと思います。
下手に言及すると、とんでもない批判が起きたり、めっちゃ嫌われて終わりでした、みたいになってもおかしくないようなことを、曖昧な表現を使わずに真っ向から問いかけた姿勢にリーダーの姿を見たのではないでしょうか。

自分たちがリーダーを求めていることに気づき、そしてそのリーダー像を見たから

商売がうまい経営者、選挙に強い政治家、ポジショ二ングが上手な評論家はいても、そこにリーダーシップを感じることができない。
期待はしたけど、何も変わらなかった。
いつの間にか、それに慣れてしまった自分たち。
「誰がやっても一緒だよ」という諦めや閉塞感が、確かにあると思います。

リーダーは現われない。自分でやれば?といわれても、自分はそこまで強くない。
いつの間にか、期待することもしなくなってしまったリーダーの姿を見た、少なくともその可能性を見た、という喜びの涙もあったのではないでしょうか。


というように感じたわけですが、こんなレビューも分析も不要なくらい素晴らしい独演会でした。
友人として、一緒に事業を営むパートナーとして、たいへん誇らしい気持ちにさせていただきました。

「上間さんすごかったね」で終わらせない沖縄であることを、上間さんは願っているはず。

そこで目にした勇気と本気のひとかけらを持って前に進むのは、国でも県でも右でも左でもなく「当事者であるみんなだよ」という問いかけだったのだと思います。

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