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シンウルトラマン ネタバレ感想

感想だああああああああああああああ!!!!
思ったことを思いついた順に書き殴るぜ!!!!

以下ネタバレだああアアアアアアアアア気をつけろ!!!!!!






・脚本はほぼ原作と同じと言っていい気がする。原作にあるエピソードほぼそのままで、ハードなSF設定を盛り込んで味付けして、なんとか1時間半に収めた感じ。スペシウム光線や空を飛べる仕組みにちゃんと設定あるの嬉しかった…
もしかして、庵野くんウルトラマン好きすぎて脚本にメス入れられなかったんか?

・話の展開めっちゃ早くてビビったね。序盤の禍威獣ラッシュで気を失うかと思った。「ウワーーーーーーーーーーーー何!?いいんですか!?いいんですかこんな!?アザーーーース!!!!恐縮です!!!!」って思ってた。ペギラしか知ってるやついなかったけど。もっかい見たいね、あのシークエンス。

・俳優の棒読み感と説明過多な感じが最初引っかかったけど、もしかして昭和ドラマのあの独特な演技と空気を再現しようとしてる?「ウルトラマンは私たちを助けてくれようとしているのよ!」みたいなアレ。だとしたらすげぇよな。知らんけど。

・ザラブ星人戦。あのBGMで戦ってるウルトラマン見ると、心が騒ぐ。幼少期、スーファミでアホほどウルトラマンのゲームやってて、そこで使われてたのでDNAに刻まれてる。なんていうBGMなのかは知らない。

・ザラブのデザインすげえ良かったよね、前半分しかないっていう。前半分しかないってなんだよ。でも前半分しかないとしか言いようがない。前半分しかないのにカッコいい。最後は更に半分にされてしまって悲しい。

・にせウルトラマンもちゃんと目の形がカクカクしてたね。子供の頃、にせウルトラマンに騙される隊員たちをバカだと思ってた。なんでこんなに目がカクカクしてるのに分かんないんだろうって。大人になって、騙されてる政治家を見て、マジでバカだなと改めて思った。特務課は騙されてなかったけど。よく見ろ!目がカクカクしているぞ!馬鹿野郎!

・メフィラス戦。このあたりからちょっとCGがキツくなかったです?いいんだけど。特撮ものは少年の心というフィルターを通して見るものだから、映像のリアルさはあまり関係ない。人形にピアノ線を繋いで浮かせているだけだとしても、ウルトラマンがマッハ10で飛ぶ姿が、俺の心には今でもしっかり刻まれている。

・八つ裂き光輪がめちゃくちゃ物理的な動き方をしてたのが面白かった。地面に落ちたら慣性で動くんだ、アレ。

・メフィラスはウルトラマンの対になるようにデザインされた、っていう話を聞いたことがある。
本作でもメフィラスは黒いスーツ、ウルトラマンは白いシャツで対比になってるね。にこやかなメフィラスとムッツリなウルトラマンって言う対比もあるかな。

・「よそう、ウルトラマン。宇宙人同士が争っても意味がない」も原点通り。あと、チラッと映ったゾフィーがジャックに見えたので「って何でジャックくんが!?」とビビった。胸のボコボコがなかったから…
俺はジャックとゾフィーを胸のボコボコで見分けている。

・体の色がカラータイマーの代わりになってるのへぇーと思った。ウルトラマンをデザインした成田さんはカラータイマーをつけなかったが、テレビ的にピンチを視覚的に表現できた方が面白い、ってことでスタッフの意向でカラータイマーが後付けされたのは有名な話だが、体色のアイデアはその頃からあったものなんだろうか。

・ゼットン戦。サプライズ枠だったね。ウルトラマンの物語をまとめるのにゼットンが出ないことはないだろ、と思ってたけど予想が当たった。
最後に2連続で叩き込まれた変身バンクは背筋が伸びました。超気持ちよかった。

・ゼットンのバリアで八つ裂き光輪を砕かれるのも原作にあったね。つええんだゼットンは…その強さを原作よりも視覚的にわかりやすくしていて「手腕〜〜〜」って思った。

・ゼットンの登場で、ウルトラマンの「神性」を軸に話が進むの、わかってんねえ!と思った。(すっごい上から目線。何様?)
俺はウルトラマンは「父親」だと思っている。ただの父親じゃなくて、小さい子供から見た父親だ。
自分の何倍も大きくて、力も強くて、出来ないことなんて何もない。まるで神様。そう信じてた頃の父親、それがウルトラマン。
でも、父親だってただの人間で、その息子に生まれた以上は、いつかは追い越していく。それに気づく日がそのうち来る。

・原作では、ウルトラマンはゼットンに敗れて、死ぬ。その後、人間が開発したペンシル爆弾でゼットンは打ち破られる。
シンウルトラマンでも同じように、ウルトラマンが一度は敗れるが、人間の勇気と知識と希望が活路を見出す。
父親でも勝てなかった強大な壁を、息子が壊す。ここを外さずにやってくれたのは本当に嬉しかった。ウルトラマンという物語のキモだと思ってるので。

・色々考えていたけど、今作で一番グッときたのは「ヒーローのエゴ」がちゃんと描かれていたところかなと思う。
『このままだと地球の50億人が凄まじい戦闘力を有した生物兵器になる。そうするとマルチバースレベルの規模で大混乱が起きる。もっともっと多くの人が死ぬ。だから今のうちに潰す。』っていうゾフィー(ゾーフィ?)の論理は多分正しい。正しいんだけど、当の地球人からすると、直感的に「それはおかしいだろ!」ってなる。
でも、ウルトラマンは「人間のことは何もわからないけど、その未来を信じたい」と言ってくれる。そこに何の論理もないが、俺たちはそれを受け入れたくなる。
父親が無条件に子供を愛するように、エゴと呼べる愛がそこにある。俺はこれが本当に好きだ。
間違っていて、卑怯で薄汚い愛なのかもしれないが、やっぱりそれを信じたいのが人間だ。

・余談だけど、スタッフロールの「モーションアクター 古谷敏 庵野秀明」で笑った
古谷さんの隣に名前が並ぶのはね…ウルトラマンオタクとしては至上の喜びだよね…

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