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ノイズをうまく利用しろ

『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』- 三宅香帆
という本を知っていますか?

この本のタイトルを見たときに、「そんな馬鹿な」と思ったがあながち世の中的には的外れでもないようだ。

そう思ったのは、割と本を読んでいるからかもしれない。毎日Kindleは読むし、紙の本も見返したりしている。
今このnoteを読んでいるあなたもどちらかも言うと僕と同じで「そんな馬鹿な」と思った一人ではないだろうか?

ノイズを避けるようにできている

人は不快なものや本質的には自分から距離が離れているものをノイズだと感じるらしい。

という文を読んでいるときに、本書の目次をみて、最後の方の結論だけ読もうかなと思っていた自分がいたことを思い出した。

タイトルを見て買ったがために、結論を早く知りたかった、そして、結論までの序章は僕にとってはノイズ(本質的に自分から離れているもの)だったのである。

ノイズが教養になる

自分の距離から離れているもの、すなわち、それが教養になると本書で述べられている。

言われてみれば確かに、今までなかったものや視点が増えると自分の教養がましたと感じたり、自分の距離から離れていることを身近にしている人を見ると教養があると感じるのはこれが理由だったのだろう。

何かひとつに固執しない

そして、本書では、近年の日本はこれまでの歴史もあり、「働くこと」「仕事」で自己実現をしたり、自分を表現することが当たり前になっていることに警鐘を鳴らしている。

これまで終身雇用が主だった日本では、長く、同じことを継続することが「美」とされてきた。
そして、それをする人は一度始めたら同じことや同じ環境でいることに慣れすぎてしまっている。
実は、同じことをすることはそこまで難しくなく、新たな環境に身を置くほうがよっぽど労力のいることなのである。

半身で生きる

全人全霊で仕事をしたり、生きる必要はない。
のらりくらりと半身で生きる。人生を言う自分だけのワルツを踊る、そんな生き方をしてみないか。

それはノイズを歓迎する生き方なのである。

ノイズは避けていれば、いつまでたってもノイズのまま。
ノイズに歩み寄ることができれば、見事なBGMになるかもしれない。

ノイズをうまく利用しろ

「ノイズをうまく利用しろ」

これは僕が最後まで読み切った後に感じた著者からの裏のメッセージである。(そう思っているかは知らない)

自分と距離があるのもを避けるのではなく、そのノイズとの距離を縮める。今回僕が、答えを読み急がなかったように、ノイズに歩み寄ってみると新たな世界が広がっているかもしれない。

知らない世界、未知の環境に一歩足を踏み入れて、半身で生きてみないか??

さあ、あなたも本というノイズを。


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