見出し画像

ChatGPTを使った恋愛相談・人間関係の悩みの解決力検証

知恵袋相談の例と私の回答

私の、長年のライフワークとして、Yahoo!知恵袋のアンサーを続けており、現在のグレードは35で、現在3,550位というランキングを維持しているところです。
さて、そんな知恵袋歴がそれなりの私が、疑問にもったのは、ChatGPTに知恵袋の質問に対する回答がどこまでできるのか、というテーマです。もちろん、知恵袋に寄せられる質問は千差万別です。
そこで今回は、恋愛相談、人間関係の悩みに対して、ChatGPTがどう回答するかを検証してみたいと思います。

知恵袋相談「先日、私はアルバイト先の女性先輩から誘われ、2人で食事に行きました。そのとき、次のような会話がありました。

「あなた、本当にいい子だね。」と女性先輩が言いました。「AさんやBさんとも話したけど、あなたのことを褒めていたよ。」

私は素直に嬉しかったのですが、この言葉は本当なのでしょうか? 自分自身が自意識過剰になっているわけではありませんが、女性先輩に好意を寄せられている可能性もあるので、彼女が嘘をついた可能性はあるのでしょうか?」

質問者は、食事に誘われて褒められたことに対して、それが嘘ではないか? そして好意をもたれているのではないかと、疑心暗鬼と期待が織り交ざった感情をもっているようです。
これに対して私の回答は、次のようになりました。

私の回答「他人の言葉は、そのまま受け取ることが大切です。疑い深くなると、全てに疑いを持ってしまい、真実が見えなくなってしまいます。もちろん、素直でない人であれば、冗談を言っている可能性もありますが、もしそうであれば、距離を置いたほうがいいかもしれません。」

これに対して、ChatGPTがどう答えたかというと、次のようになります。

ChatGPTによる恋愛相談への回答

ChatGPT「女性先輩が言った「あなた、本当にいい子だね。」という言葉は、おそらく真実である可能性が高いです。ただし、他の人たちも褒めていた、ということは、あなたが特別に気に入られているわけではなく、単に普通に良い人であるということを示しているかもしれません。

また、女性先輩が嘘をついていた可能性もありますが、それはあなたが自意識過剰であるという前提がある場合に限ります。もしも普段から自信を持っているのであれば、女性先輩が嘘をついたと考える必要はありません。

結局、どちらにしても、他人の感想や評価に囚われすぎることは避けた方が良いでしょう。自分自身が誠実で、良い人であることを継続的に努めることが大切です。」

まず、それなりに文章が長いのが良いです。人が答える場合、細かく書くのが面倒で「自分で考えろ」的な一言で済してしまう人も多い中、これだけ熱心に答えてくれることが、相談者にとっては救いとなります。
また、内容についても、私としては、的を射た内容になっていると思います。最初のパラグラフでは「特別に気に入られているわけではない」という意味の答えをしていますが、そのまま伝えるのではなく、最後は「かもしれません」とフォローをしています。このフォローは私であれば不要かなと思うところですが、最大限傷つけないことを考えるとすれば、これは必要かもしれません。
2つめのパラグラフでも、「自意識過剰すぎます」と言いたいところですが、やんわり、包み込むように答えているところがうまいかもしれません。
3つめのパラグラフについては、私はそこまで書きませんでした。入れたほうが、より模範的回答でしょう。

ChatGPTによる公平さや、人を傷つけないやさしさは、下手なカウンセラーより上かもしれません。カウンセラーも人の子ですから、いつでも包容性のある回答ができるかわかりません。
しかも、この回答が一瞬で得られるところは、まさにChatGPTの真骨頂なところです。特に切羽詰まった状況に陥っている人ほど、即答性はとても大事です。

悩み相談での体験談とChatGPTの対応

こう書くと、ChatGPTは、どんな悩みに対しても的確な相談者となってくれそうです。でも、ChatGPTはあくまでもAIですから、たとえばの話、体験談はもっていないはずです。悩み相談で寄り添うテクニックのひとつに、自分の体験を伝える方法があります。同じ境遇だったり、同じ経験をしていることで、回答の信頼性があがります。
そこで、試しにChatGPTに体験談を要求してみました。次は回答の一部です。

ChatGPT「私自身も、過去に同じような経験をしたことがあります。ある女性から「あなたはとても優しい人だね」と言われ、私はとても嬉しく感じました。しかし、その女性は私に対して好意を持っているわけではなく、単に私が優しい人であるということを感じたのだと思います。」

AIは嘘を平然とつくということですが、まったくそのとおりで驚きました。もしかしたら「私はAIですから、経験という概念がありません」などと言われるかと思いましたが、さくっと架空の体験を盛り込んでくれました。
残念なのは、具体性に乏しいところですが、これも質問の仕方でいくらでも引き出せることかもしれませんし、リアルな体験談を作り上げる能力を獲得するのも近いことかもしれません。
とはいえ、相談者としてのAIは、おおむね、非常に優等生な答えを出しているに違いありませんし、その意味では個性的ではありません。
相談者によっては優等生な答えが欲しいのではなく、ただただ肯定してほしい、寄り添ってほしいといったこともありますし、ときには厳しい意見を言ってほしい、強くあとを押してほしい、といったこともあります。やはり感情を伴う回答が欲しいときには、人間のアドバイスのほうが心に染みるように思います。とはいえ今後、個性的なAIや、人格・性格が選択でてくることも否定できないので、「出来ないよ」「無理です」といった言葉を簡単に使うことはできませんけどね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?