福島第一でまたしても作業員被曝

 昨日12月11日の東京電力の定例記者会見において、2号機で廃炉作業をしていた協力企業の20代男性の顔面に放射性物質による汚染が確認され、内部被ばくの可能性があると発表し、作業内容としては、2号機の解体したフェンスなどを除染していて。作業後の検査で鼻腔(びくう)内の汚染が判明したと報道されている。


 東電の発表資料を読むと鼻腔スミヤで内部取り込みの可能性があることを確認していて、鼻腔内の汚染検査で汚染検出し、ベータ線として約1,000cpmと公表していて、通常、バックグラウンドでは約60cpmくらいだから健康に問題はないと、今朝のYahooニュースでエキスパートとしての原発推進派の 岡本孝司が述べているが、内部被曝による発症。被曝による症状は、すぐに出るわけではない。スミヤ式の検査は鼻腔をガーゼなどでふき取り検査する方法だが、朝日新聞などの報道にれば体内に取り込んだと書いている。
 



 60CPMの計数率が1 Bqの放射能の量だから1000cpmの量は?
この量の放射性物質が肺にとどまれば、当然、他の消化器官と違って、排出しないだろう。
 この手の被曝は広島や長崎での原爆投下後に入市された人たちも同様で、数十年後に肺から放射性物質が見つかり、体内に放射線を出し続け影響与えている。あるいは、ガンや白血病、心臓病などで亡くなってもいる。

 そもそも、何回も私は述べているが、東京電力など、原子力を扱う日本の電力会社から下請け会社の作業員への入所教育や講習、試験には放射線防護教育は安全教育であって危険だとは一切教えないのが普通だ。ましてや、内部被曝など教育するわけがないのだ。私が柏崎刈羽原発に中越沖地震直後から入所した時の東電の講習と試験には一般教養がメインで「構内に植樹してある植木を盆栽に利用したいから持ち帰ったのは〇か×で答えなさい。」というような試験内容で呆れたのを今でも覚えている。
 柏崎刈羽原発などでは松の木を植樹しているが、確か年に数回、落葉した葉を採取し、放射能を検査している同僚から聞いたこともあるが…
(つづく

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