朝鮮人労働者の追悼碑撤去問題と船橋無線塔のこと。

 昨日、群馬県高崎市にある『群馬の森公園内の「朝鮮人労働者の追悼碑」』が群馬県により、代執行として午前9時40分から物々しく撤去が始まった。
 このことは各、マスコミメディアが報じているが、県職員が追悼碑を前にして読み上げる文章は沖縄タイムスの阿部岳記者が✖で呟かれておられるが、まさにそのとおりで、『「記憶 反省 そして友好を撤去します」。群馬県はそう宣言したに等しい。

 下の動画は毎日新聞が撮影したものだが、群馬県や日本政府は「記憶 反省 そして友好」という日本が朝鮮の人たちに対し戦争をとおし行ってきた蛮行の数々の史実を否定もしくは無かった事にしたいのだろう

 追悼碑は憲法21条の表現の自由で保障されていて、この表現の自由を安易に規制することは許されない。今日の朝日新聞の社説では『(社説)朝鮮人追悼碑 知事は撤去を中止せよ』と群馬県の山本一太知事に抗議記事を書いている。

 社説にもあるように、この追悼碑は「 アジアの平和と友好を願う内容を刻んだ碑である」事はいうまでもない。
 朝日新聞ではフォローしていただいている高木智子記者が撤去にともない先日から現地取材を続けておられ、今月末までは無料で読むことができる貴重な写真付きの記事を書いておられる。

 ずいぶんと長くなったが、私はこの撤去に伴い、撤去すべきは船橋市行田公園にある軍事色の濃い無線塔記念碑ではなかろうかと痛感している。そのひとつに再三書いているが、関東大震災は取り上げているはものの朝鮮人虐殺については一切触れていない事だ。これについては、フィールドワークで船橋市在住の平形千恵子さんも指摘されている。

 そして、これら二つの『碑』の接点は旧日本海軍ということにも繋がっていて、『差別』と『強制連行』が浮き彫りとなる。群馬県高崎市といえば、中曾根康弘だ。


 船橋無線塔も戦争を美化した旧海軍の遺物といっても過言ではない。設置にあたっては、それらしき人物や団体、政治家も関与している。


(つづく

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