能登半島地震と原発問題

 正月一日の午後4時過ぎに能登半島で大きな地震があり、今回のこの地震は阪神大震災(M7.3)の約2.8倍のエネルギーがあったとも報道されています。
 さらにこの地震で60人以上の方が亡くなられたとも伝えられ地震の規模を物語っています。そして現在でも予審が続いています。犠牲になられた方たちにお見舞い申し上げます。

 さて、能登半島には停止中の志賀原発1号機と2号機があり、経団連が再稼働を急がせているようですが、今回の地震の影響も含めて活断層問題などで稼働できるような原発ではありません。変圧器から油漏れなど….
 そして、北陸電力が公表した資料を見ても今回の地震で疑われる問題が多くあります。


https://www.rikuden.co.jp/press/attach/24010205.pdf?1704196502

  まず、1号機 の放水槽防潮壁の傾きを発表しています。この傾きは各建屋にも言えると考えられます。


そして、1,2号機の廃棄物処理建屋のエキスパンションカバーの落下です。このエキスパンションというのは1号機の廃棄物処理建屋と2号機の同建屋を地震などの影響を緩和するための隙間(クリアランス)のことで、カバーは建設部材の一つです。例えば大きな川の橋にも両端部にこのようなクリアランスが設けられて、ゴムなどの部材で緩和してあります。

  これらの事象から考えられるのは、今回の地震によって建屋それぞれも傾いたのではないかという疑惑です。エキスパンションのカバーは上の部分(5m)が残り、下の部分(15m)は落下しています。
この他にも1,2号機では変圧器から大量の油漏れの事象も起きています。一時、変圧器付近で爆発したような音と焦げ臭い匂いがあったという情報もあり、NHKによれば配管が壊れて冷却のための油が漏れだしたというものですが…

 このような事象は中越沖地震の時に柏崎刈羽原発の3号機の外部にあった変圧器からも油が漏れ、地落で引火し火災も起きています。この油漏れは建屋と変圧器が地盤が傾いたために起きたと発表されています。


 そして、さらに、志賀原発においても燃料プールからのスロッシングも起きていて、同じようにまたもや、柏崎刈羽原発においても2号、3号、4号、7号機でスロッシングが起きています。
(つづく

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