【MtGモダン】ライブラリーアウトのちょっとした解説 Part17 初心に帰れ編【青黒LO】

Part1・前回の記事を読んでいない方は是非先にお読み下さい。

少しお久しぶりになってしまいました。

今回の記事は、豆の木デッキの台頭によりガドウィックの初戦型構築に少し疑問を感じた事によるリスト模索編です。

まずは10/28に某所店舗大会で使用したリストです。

ラフターをサイド3枚に落としてみた

前回のリストからの変更点をつらつらと書いていきます。

・ガドウィックの初戦(4枚→0枚)
ラフター2回撃っても勝てないマッチが増えたため。

・ラフター(4枚→0枚)
ラフター自体が強くないマッチが増えたため。

・対称な対応(2枚→0枚)
引っ張って来たいラフターを採用していないため。

・外科的摘出→根絶(枚数そのまま)
摘出札を0マナで唱えられることは無くなったが、刹那である事を評価して採用。

よっぽどの事がない限り妨害されない摘出札


対リビングエンド戦で運良く『死せる生』を墓地に落としても、外科的摘出に対応して『否定の力』などの打消し札を合わせられて負けるパターンがまあまああり、LOの強みであるメイン戦での勝利しやすさが薄れているのではないかと感じたため。でもよく考えたらメイン戦なら3マナ浮いてない状態かつ『否定の力』をピッチで撃たせなければ大体どうにかなるから2ターン目一瞥or正気破砕サイクリングで『死せる生』を気合で落とす→相手ターンに2点ペイ摘出するのが一番の勝ち筋な気もする。
サイド戦なら『忍耐』に対して墓地に落ちた瞬間すぐに『根絶』を当てるムーブが強いが、じゃあ根絶はサイドボードからで良くね?とも。
他に理由を付けるなら、URマークタイドのような打消し札を採用しているデッキに対して確実に1種類(主にカンスペ、カスクラとかなら否定の力)ぶっこ抜きにいけたり、URマークタイド戦における『濁浪の執政』などの各デッキのデカクロックに対して打消しにおびえず事前に対処しておける点は大きい。(個人の感想です)でも多分メインは『外科的摘出』で良さそう。

・アズカンタの探索(0枚→1枚)
以前から入れたいとは思っていた枠。序盤のドローの質が上がり、後半には裏面で最後の一押し用のミルスペルを引っ張ってこれるすごいやつ。特にサイド戦ではサイドインした札を探しに行くのに便利。
伝説のため1枚。伝説じゃなくても多分1枚。

毎ターンアップキープに諜報1
土地とカニ以外なんでも持ってくるマン

・不可思の一瞥(0枚→4枚)
ラフターをサイドに落とした事によるミルスペルの代替品。ラフターを2回撃っても勝ち切れないデッキが多い環境であれば、枚数が確約されているミルスペルを採用する方が確実に53枚(~73枚)削り切れると考えたため。


昔『稲妻みたいなもん』と表現していた

・彼方の映像(0枚→3枚)
『オークの弓使い』の存在によりドローソースは不採用と建前を作る事でガドウィックの初戦の枠にしていた…が、さすがに不可思の一瞥を採用しているリストで彼方の映像を採用しないのはどうかと思ったので採用。

3ドローするぞ!
じゃあスタックで飛び出て1点×4回とオーク動員1×4回するぞ!

・湖での水難(3枚→4枚)
除去も打消しもできる札を過小評価していた所ある。さすがに4枚。

・悪意の熟達(1枚→0枚)
なんか抜けてた。要るだろ。多分。

サイドボードは黒力線から墓標ランタンになってたり墓所乱とか滅びが追加されてたりな感じ。でも多分滅びじゃない気はする。

上記の思いつき練りに練った調整を施したリストで、スイス5回戦の大会に突撃。

タイタンヴァラ 〇〇
ジャンドサーガ ××
版図スキャム ×〇〇
鱗親和 ××
URマークタイド ××
2-1からの2連負けが響きオポ差もあって9位/14人で参加費帳消しならず。

リビエン赤黒想起豆の木と全く当たらず、とはいえ総CMCが多いデッキばかりのメタゲームだったらしい事を考えると、当初の目的とは違うもののラフターをサイドに逃がしていたのは判断としては良かったのかもしれない。

鱗親和戦は当時まだよく動きが分かってなくて除去の切り先を意味分からん所に当てたり、URマークタイド相手に打消し絶対持ってる読みでケアし続けながら動いたら殴られ切って負けたしなんならケアし始めた時点からずっと打消し持ってなかったりと自爆の連続。もっと精進しないといけない。
あと廃墟の地を入れてない分サーガや墨蛾に対してのガードが下がっている感は少しあったりして、いよいよ色事故の元になりやすい無色土地の採用を考えつつ、限界まで酒と肉を身体に取り込み帰宅。



1週間後。
10/28の結果が微妙だった&大会に出るより他人の入賞リストを研究しながら構築をじっくり練り直したい気分だったので前日深夜3時くらいまでモチベが無かった…が、どうせなら廃墟の地4積みとかの初心に帰ったリストに仕立ててみようと思いいじってたらモチベが湧いてきて寝不足状態ながらも某所店舗大会に参加。


割と自信作

10/28からの変更点としては、
土地(合計22枚→23枚)
闇滑りの岸3、溢れかえる岸辺1、湿った墓1→廃墟の地4、島1、冠雪の沼1
廃墟の地4枚を採用するにあたり、もう少し基本土地が欲しかったので島と沼を1枚ずつ追加。特に廃墟の地起動後に沼を持ってきてpushを撃つムーブをしたい時に既に沼を引いているor場に出している場合のケアとして沼を追加する必要があった。一応『石の脳』ケアで冠雪の沼を追加。

指定『島』or『沼』された時にリスク半減できる


元々闇滑りの岸は採用する人もいればしない人もいる程度の枠なのであっさり解雇、フェッチは元々7枚積んでいる時点で多めの採用だったためこちらも解雇。湿った墓も3枚は少し過剰と思いつつ他の土地にする案があまり思いつかなかっただけなので2枚に。『ヴァントレス城』を一人回しで試していた時もあったものの、アンタップインできない初手の土地の組み合わせの時に困ったちゃんだったので不採用でした。


たまにタップインせざるを得ない時もあるし青しか出ないし能力使えない時もある

ラフター(0枚→4枚)、不可思の一瞥(4枚→0枚)
元々の枠を入れ替えなおしただけ。

彼方の映像(3枚→0枚)
採用理由が不可思の一瞥の存在なら、彼方の映像も不要。

否認(0枚→2枚)
mtgの初心に帰るとは何ぞや、と考えると青の役割は打消しの色。
ならば打消し札を入れて土地4~5からラフターなどのミルスペルを通しに行くムーブをしたり、通してしまうとまずい呪文を咎めに行くべきなのでは?という思考で採用。
既に採用している打消し札としては『湖での水難』があるが、1ターン目カニ→2ターン目ランドセットで水難を構える動きは4積みでは安定しづらいし、除去札でもあるため序盤で早めに使ってしまうこともある(あとたまにスタックで墓地掃除されてスカる時もある)。ならば、非クリーチャー呪文限定ではあるものの最速2ターン目に1青で唱えられる否認は5枚目以降の打消し札として良い選択だったように思う。生物処理に使える札は他にもpushなり残忍な切断、サイド後からは『喉首狙い』や『取り除き』も加わってくるため、まあ非クリーチャー限定でも大丈夫!というわけでお試し枠として2枚採用。

サイドボードではメインに戻したラフターの枠や、個人的に採用不採用ラインを反復横跳びしていた墓所乱の枠を使用し、チャリス3枚と仕組まれた爆薬1枚を採用。チャリスX=0が効くデッキは多く、2~4枚でどれだけ採用するか迷ったものの爆薬の追加枠のために3枚の採用。滅びはなんか『悪意の熟達』になってたけど多分サイドに落とすなら別の除去系で良い気もする。
ちなみに1枚もチャリス持ってなかったので、前日の深夜5時に身内の紙グループにチャリス4枚持ってきてくださいと書き置きして就寝しました。


明らかに睡眠不足の状態で迎えた大会当日。
無事にチャリスを3枚拝借し、某所店舗大会でスイス5回戦に出陣。

青赤コン ×〇〇
青黒指輪 〇〇
リビエン ××
カスクラ 〇〇
ID

リビエンにストレートで負けるな!!!!!!!!!
結局のところ、根絶を引きつつ『死せる生』を墓地に落とせないとどうにもならず、きついもんはきついのであった。
カスクラ戦では拝借したチャリスが大活躍してストレート勝利できたのは大きかった。
4回戦終了時点でオポの高い6位だったため、5回戦でIDを選択。
もしかしたら超低確率でオポが落ちまくってtop8落ちの可能性もあったが、無事に7位/32位で望外のSE進出。

SE1 青黒指輪 ×〇×

良い感じの戦いができたものの、サイド2戦目で罠の橋置いて護身完成した後、手札(とたしか殻船に隠していた)水難を大事にしすぎてシェオルドレッドに毎ターン2点を削られ続けて負け。出されてから5,6ターンにわたってミルスペルを引けなかった運の悪さもあるが、そもそも下手に受けに回らず脅威になるものは早めに対処し、トップゲーでゴリ押していれば負けない状況に持ち込める可能性が高かったため結局自分のプレイングが甘かったのであった。


ドローステップでも誘発してすごい


復帰前も復帰後もSE進出するだけしては決勝まで勝ち抜けずに没ってはいるが、top8進出のリスト掲載などで生きた証は順調に残せているので個人的には満足しています。特に10月頭くらいからは勝率も悪くなく、楽しく山札を削り続けています。9月くらいまでは全く勝てなかったし復帰直後は勝率3割あるか怪しいひどい戦績でした。

今回試験投入した『否認』でしたが、強いけど弱いみたいな中途半端な評価になりました。非クリーチャーの通すとまずい呪文に対処できる点は良かったものの、非クリーチャー呪文限定の打消しである以上クリーチャーに対処できず、この枠がミルスペルだったり除去だったりなら勝ってたかもしれない場面があったように思います。次回の大会での入れ替え案として、
・マナリーク(3マナ要求)
→クリーチャー呪文にも対処できるようになるため、腐りにくい。ただし、終盤のトップ勝負だと土地が十分に並んでいる事が考えられるため、3マナ支払われる可能性はある。

3マナはかなり払いにくい


・対抗呪文(確定打消し)
→いつの間にかモダンリーガルになっていたすごい打消し。問題があるとすれば、マナコストが青青のため否認やマナリークと違い土地2枚状況で撃てない可能性がある点か。

すごい

・何かしらの打消し札
→赤黒想起の『悲嘆』や『激情』、各種続唱を経由して唱えられる『死せる生』や『衝撃の足音』への対策としての『拒否』を検討するものの、リビエンやカスクラには結局否定の力をケアできないうえその他の呪文には唱えることすらできない点でうーんとなりボツに。青だけなのはえらい。

マナは払え!

他にも軽い打消し札として『呪文貫き』や『断れない提案』を検討したものの、結局非生物限定がネックとなりボツ。

軽いが…

・何かしらのミルスペル
→難しい事考えずにデッキ内のミルスペル濃度を高めてゲームプランを練りやすくしたり、トップ勝負に強くする算段。とはいえ既にカニ8ラフター4正気破砕4書庫の罠4ジェイス2の22枚体制のため、増やしてもジェイス1枚くらいで一枚枠があまりそうな気もする。


これらの採用をちょっと考えつつ、もっとなんか良いカードないかなーと昔のリストやストレージを漁って発見したカードがこちら。


罠サーチ

かつて貪欲な罠とともに採用されていた時期があった罠師の引きこみ。
特にコンボ要素を搭載せずとも採用でき、多くない採用枚数でも十分機能するこのサーチ札は2ターン目ソーサリータイミングのアクションをあまりしなくなった現代LOにはマッチしているように思う。最速2ターン目に水難を構えている状態で止めたいアクションが無かった際に『書庫の罠』のサーチができ、最速3ターン目には廃墟の地で着火できる。土地がそこそこ伸びた終盤には事前にサーチをしておき、3青青の素撃ちで最後の13枚を削り切る手段にもなる。『否認』を受けの札と解釈するならば、『罠師の引きこみ』は攻めの札と言えるだろう。(本当か?)

5年前くらいの墓地利用全盛期の時に使ってた


そういうわけで、次回は『否認』2枚を『罠師の引きこみ』2枚に変更したリストを試してみたいと思います。他の検討点としてはメインボードの摘出札は『外科的摘出』と『根絶』どちらが良いのか、2:2くらいで散らすのが良いのか、従来のようにメインボードに『外科的摘出』、サイドボードに『根絶』とするのが良いのかあたりです。多分メイン『外科的摘出』3枚、サイド『根絶』2枚で良いとは思うのですが、妨害を受けない点やサイドボードの枠を作る点で『根絶』のメイン採用をしたいと思いつつこのリストで試験運用してみたいと思います。


メイン外科的摘出3、サイド根絶2

そういうわけで、今回はここまで。例によって何かあれば、Twitterの該当ツイートにリプなり引用で伝えていただけると助かります。
過去の記事リメイクは何も手を付けてない進行中なのでもう少しお時間をいただきます。
あとTwitterの投稿にアンケートをぶら下げておくので、Twitterから来た方はそのツイートから、そうでない方などは下のリンクから投票していただけると幸いです。


→Part18ができました。2024年1月の戦績編です。



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