夢日記録♯041 白黒の道を行く
d.
主人公:不明。
カメラワーク:主観と俯瞰が入り混じる。モノクロの世界。初めてビジュアルがみえた夢。
・シーン1
主人公は道路を歩いている。二車線ぶんほどだが、ラインや歩道は存在しない。ごつごつとした地面。道路の両脇を木々が固めている、と認識しているが、色の感覚が存在しないため"緑"ではなく"暗い塊"と感じたため、植物ではなかったかもしれない。空も同様に色はなく、明るいという印象はあるが青ではない。
世界は明暗でできている。
匂い、音、触覚がない。道は明るい色なのでコンクリのようだ、舗装されているかもしれない、という印象を受けるが、踏みしめた感触が定かでないので、もしかしたら砂利や砂だったかもしれない。急いで歩を進めている。
同じ方向に進む仲間が二人。右側を歩く、黒髪の、短髪とボブの中間くらいのヘアスタイルの少女が「急がないと」とつぶやく。(つぶやいているという事実は認識しているが、声はきこえない。音はない)
どこかから逃げ出しているような心地だが、かといって走り出してはいない。出口までは長く、走ることは捕まるまでの時間を短くすることにつながった。
・シーン2
ふと、背後から楽団が通り過ぎる。ビラをばら撒きながら、「よろしくお願いぃしまーす」という呼び声。ビラを配っている少女は、仮面をつけているのか、作り物めいた印象を植え付ける。金管楽器のきらめき。やがてその後ろ姿を見送って、ビラの足跡をたどっていくことになる。ゆるやかな下り坂と急カーブ。
・シーン3
仲間3人で歩みを進めていると、次は背後から女性が走ってくる。裸だ、と思うがもしかしたら下着はつけていたかもしれない。髪を振り乱して走る彼女に、主人公はリュックの中から母親のネグリジェを取り出し差し出す。しかし女性は見向きもしないので、足をもつれさせたところに頭から強引にかぶせてやった。黒地に小さな水玉、もしくは、灰色地に白い横縞の模様。
中身がなくなったリュックを担ぎなおして、女を立ち上がらせると、仲間の少女たちはすでに先へ進んでいた。追いつかなければ。
黒と白の地平を目指す。
というあたりで目が覚めた。
*
・はじめて映像を認識した夢だった。とはいえ白黒。ものごとが起きてる事実は認識できるけど、視覚や音声で認識できないかんじ。
・ずっと一本道を歩いて、後ろから次々に追い越される、というのが目覚めてから怖かった。
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