夢日記録♯040 校長の娘を公然とぶっとばす
d.
主人公:18才程度の学生
カメラワーク:主人公視点
・シーン1
同年代の、20人程度が教室で席についている。
黒板に、監督生がカツカツとチョークを鳴らして文字を記している。
「ここに集められた者たちは能力者の素養ありと認められた生徒で、本来なら、力が発現した者だけがサークルや特別講義として別途研鑽することになる。」
「能力者はア×××××と呼ばれる。君たちのよく知る自警団も、大半はこの者たちだ。」
「事情により、自然経過ではなく、なるべく多くの能力者の発現が必要になったため、今から能力テストをする。ペアを組んで2対2の戦闘を行え」
主人公は、年相応にざわついている教室を眺めながら、うんざりと説明を聞いている。後ろから二番目の座席は、生徒たちの様子が一望できてよくない。模範生として過ごしている以上、苛立ちをあらわにすることはなかったけれど。
・シーン2
体育館に移動して、対戦相手と歩み出る。
対戦相手の片割れと仲間の片割れは早速戦闘をはじめたようで、まあ個人戦は悪くないな、と思う。こちらも好きにやらせてもらおう。
「優秀な模範生さん、どうぞよろしく。今なら私を好きにできるチャンスよ。…ま、校長の娘を殺しちゃったりしたら、アナタの評価に響くでしょうけど」
リディカルと呼ばれる、赤い布をかぶった女子。七光りを出してくるあたり小物感を匂わせているが、煽り力も煽り耐性も高い、なかなかバカにできない相手だ。
主人公は能力が発現している。それは腕を振れば姿を現す。
ーーはずだったが、なにも起きなかった。なぜ?
リディカルが笑みを深める。警戒しながら間合いを取る。と、ふと重力のしがらみから解放された感覚があった。仲間の能力が発現したらしい。床を蹴ると、ゆうゆうと体が浮かび上がる。そのまま間合いを詰めて、リディカルの腕を掴み上げ、ーーおもいっきり投げ飛ばした。
「あらあら!」
体育館の解放されていた窓から投擲される少女の姿。リディカルはあわや校舎と激突するかと思われたが、体育館からはなれるごとに減速して、ふわりと校舎屋上の花壇に着陸した。
「この程度でやられる私じゃなくってよ!」
声が遠巻きに聞こえるが、そこはすでに重力のある空間だ。校舎の屋上から体育館まで階段を使ってたどりつくには、少々時間がかかるだろう。
その間に主人公はもう片割れの戦いに参加する。自分の能力は依然として発現しなかったが、持ち前の運動神経で仲間をサポートすることができた。
リディカルが体育館に姿を表す前に、タイムアップのアラームが鳴る。
監督生はやや納得のいかない顔をしていたが…校長の娘が場外アウトになったのだ…、対戦は主人公たちの勝利という形で幕を閉じた。
というところで現実のアラームが鳴って目が覚めた。
*
・リディカルってなんか意味がある単語なのかなあと思ってしらべてみたら「あざける」とのことで、煽り屋にはあってたのかなあ。でも愛称にするには悪口寄りな気がする。
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