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夢日記録♯002 3D森林マップを発表する非実在母

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d.
主人公:学生。多分高校生、女性。
カメラワーク:主人公視点(主人公の顔は映らない)

・シーン1
主人公は、丘の上の学舎に通っている。
丘の傾斜に合わせて、1階ごとに段になった構造。
1、2階の職員室や総務部、購買、食堂と、3階以上の寮(プライベートエリア)が同じ建物で、教室と講堂は別に建てられているようだ。
白とナチュラルウッドの壁。カーペットの床は、廊下を走らなければ足音を吸収してくれる。
階の屋上(段差になっているところ)がひろく解放されていて、大きな窓から陽の光が入って廊下が明るく照らされる。
授業の合間なのか、生徒たちの姿がぱらぱらと廊下にみえる。

・シーン2

191227_夢日記_002

主人公の母親が、主人公の自室のPCで作業している。
プレゼンテーションマップ、という単語が思い浮かぶ。
パワーポイントのような切り替わりページに文字が表示されており、その背景には3Dで描写された木々が立ち並ぶ。苔むした大地と岩、森と形容していい密度の樹木。
「これ、母が作ったの?」
主人公が問う。
「これを取り込んだんだけど、どうかな。」
母親は机の上の図面を指し示す。そこには、地面に樹木の配置が印刷された俯瞰マップと、複数の樹木の形状が三面図で描かれた紙。これをスキャンすると、自動的に画面上で合成されるようだ。
三面図の自動合成ではどうしてもオブジェクトの継ぎ目が粗くなってしまうけど、画面上で歩き回るには十分なフィールドだ。俯瞰マップに記された寸法指示まで取り込まれてるけれど、ご愛嬌ってものかな。
こんな短時間でこの精度で作れるなんてすごいなあ。
「すごい、やるじゃん」
チャイムが鳴る。

・シーン3
講堂に人々が集まっている。主人公と母親も。生徒だけではなく、やや上の年齢層もみられて、どうやら開かれた集まりのようだ。
のんびり列に加わった主人公に、母親がのんびりと爆弾発言を投下する。
ここでこれから、母親が作ったパワポがスクリーンで投影されるらしい。
主人公は焦る。さっきの、その場で合成しただけのものが?!ご愛嬌なんて言ってる場合じゃない、もっとちゃんとした見栄えにしないと。
「それなら、森の中の数字消したほうが良くない?元データがあるなら画像処理するよ」
「そう?でも、間に合わないんじゃないかな」
「とりあえずやってみるから!」
壇上ではこれからセレモニーが始まるらしい。主人公は会場の光が落ちるまえに講堂を出て、部屋を目指す。
丘の形に合わせた建物は、その実複雑な階層構造になっている。屋内は迷いやすいから、外階段から入り込んだほうが早いかも。
そう思って屋上やベランダの間をくぐり抜けていくと、背後からカメラの気配がした。ドローンによる照明とカメラ。どうやらリアルタイムで撮影し、セレモニーの壇上で投影されているようだ。いけない、映り込んでしまう!
焦りが加速する中、2階の端から「こっちこっち」と女性の声がした。声に誘われるまま、屋内に入る。

・シーン4
声をかけてきたのは学究委員長だった。礼を言って中に入る。おかげでカメラから逃れることができた。
セレモニーに失態を上映させることは避けられたけれど、ここはまだ職員室の階層だ。上に行く階段を探さなければいけない。委員長を後にして、廊下を急ぐ。事務室の入り口を通り過ぎると、壮年の男性が訝しげにこちらを見ていた。たしか、売店でみかけた顔だ。
「すみません、プライベートエリア(寮)に行きたいんですが」
「それならあっちだよ」
親切に手を振られて、そちらに駆け足で向かう。あった、3階に上がれた。けれど普段と違う道なので、自室にたどり着くにはまだかかりそうだ。
壁かけ時計を見て一息つく。
もう母の映像は上映されてしまっている頃だろうか。あーあ、これなら席で一緒に観ていればよかった。

引き返そうとしたところで、講堂イベントの実行委たちの姿が見えた。
Kさん、Yさん、Wさん、Pさん。見知った顔だ。
「イベント見に行ってなかったんだ。これから”クラム”のインタビューなんだけど、一緒に来ない?」
「いいの?」
「”タマ”も一緒だって。好きでしょ」
「好きだからって、部外者なのに同席するのはあれでは、公私混同では」
「好きって気持ちで話を聞きたいのはいいことじゃん」
言葉のうえでは遠慮しつつ、好奇心を抑えられない主人公の腕を実行委の二人がぐいぐいと引っ張っていく。
階段を降りて1階へ。エントランスからぐるっと回って受付から中に入る。パーテーションで区切られた空間に、白いソファが3つ配置されている。相手の姿はまだない。講堂じゃなくてここから映像配信をするのか。

と思ったあたりで起床した。

・夢の中の非実在母とはいえ、きっと晴れの舞台だっただろうに作品を見届けられなくてごめんね
・でも提出がわかってたならもうちょっと準備を手伝わせて欲しかった

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