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学校の理不尽とたたかう委員会 1

ぼくはキヨシロウ。みんなからはキヨと呼ばれている。あさひ台小学校3年1組の一員だ。父さん、母さん、弟がひとりいて、名前はヒロト。まだ保育園の年長組だ。
 
担任は剛田先生。男の先生で、中学生くらいの子どもが2人いるらしい。休み時間はドッジボールを一緒にしてくれる。ゲームの話もできる、おもしろい先生だ。だけど、時々、いやになる。「え?それ、ぼくたちが悪いの?」というようなことで延々説教をしたり、「先生、それっていじめじゃん?」と思うくらい、ひとりの子を集中攻撃したりする。こういうのを理不尽っていうんだと思う。だから、剛田先生は好きだけど、きらい。きらいだけど、好き。いいときと悪いときがある。
 
ぼくたちのクラスにはもうひとり先生がいる。藤崎先生、女の先生だ。他の学年は2クラスあるんだけど、3年生だけは1クラス、つまり1組だけだ。人数が多くて大変だから、助っ人に入っているらしい。藤崎先生は厳しいところもあるけれど、優しい。授業をするのは基本、剛田先生だけど、算数の時は二つに分かれるので藤崎先生も授業をする。ぼくは藤崎先生の授業のほうが好きだ。すっと頭に入る。
 
ぼくは、今日、「学校の理不尽とたたかう委員会」を立ち上げることにした。ただたたかうんじゃない。『楽しく』たたかうんだ。学校からの帰り道に決意した、というべきか。とにかく、思いついた。そして、ひとりでもやってやる、と思ったんだ。
 
きっかけは、今日の校外学習。そして、ルイの水とうだった。

                            byこいちゃん                        
 


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