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【宮城】八重垣神社 宮城県山元町 震災前と、その後の植樹の状態

八重垣神社  神速素盞鳴尊

この写真は、2010年11月25日に、
撮影したものです。

上記の写真を明るく加工してみました。


たまたま、撮影の数日前に、
相馬からの帰り道、通りがかりまして、
日を改めて撮影に来ようということで、
この日にやってきました。


4travel にて、当時、
アップしたものです。
この写真を震災後、
いろいろな方々が利用いたしましたが、
一言も声をかけてくれず、
勝手に使用されたりしましたので、
前面に書かせていただきました。

日本財団さんからも貸してほしい旨、
いただき、小冊子に出まして、
後でいただきました。

山元町の文化財として鎮座した、
八重垣神社。
彫刻があまりに素晴らしかったです。

当時、どんよりの曇り空でしたので、
写真加工しますと、

下の段に、剣を持った、 
神速素盞鳴尊さまが闘っているのが
わかります。

素晴らしい神社の御社でした。

しかし、あの東日本大震災の大津波が、
御社を大破し、わずかに彫刻の部分が
見つかっただけで、
すべて、海へ流出してしまいました。
残念なことです。

2012年6月の八重垣神社

前日、鎮守の森の再生のため、
日本財団が主催して、植樹されました。
元の鎮守の森にあった、
クロマツの大木の何本かのみ、
残ったのです。

紅葉のモミジの落葉にまみれた
敷石ですよ。

境内の石碑も、一所に。

扉がなくなってしまったんですね。

がれきの傷です。

かなり高い所にも、傷があります。
そこまで、大津波が襲ったと
いうことですよ。
ここでは、高さ 12メートルでした。

これが鳥居の脚ですね。

このマンホールも、
津波を見たのでしょうね。

神社の周囲には、
住宅地が広がっていました。
すべて、流され、法律的にも、
もう建築することができません。

道路の向かいの水路

道路の向かいにも、
住宅地が広がっていましたが、
流されました。
遠くに、阿武隈山地。

2013年7月27~28日、
震災後、初の例大祭が斎行

植えて、1年で、
ここまで大きくなりました。

実は、八重垣神社の御神輿は、
あの大震災の大津波の時、
総代長さんのお宅の玄関に流れ着き、
破損はしたものの、
唯一、形のまま残ったものです。
すぐさま、皆様の支援金で、
修復したのです。

銅の燈籠の笠の部分ですね

力士像!

波の彫刻。
これしか残らなかったんですね。

龍神雲ですね!

元の御社の礎ですよ!涙が出ますね。

わたしは、震災前年、撮影しました写真、
60数枚を写真集にして、
奉納させていただきました。

また、もうひとつ、

出雲大社の素鵞社より、
神社関係者として参拝した折に、

賜りました、素鵞社の裏手の御砂を、
所持していた、すべてを
奉納させていただきました。

と言いますのも、
ご祭神、素戔嗚尊さまが一緒であり、

宮司さまには、
「御社を再建される際に、
使用していただきたい」と、
一声かけまして、お願いいたしました。

震災の前に撮影した、という、ご縁。
わたし自身が、出雲大社の、
出雲大社教 龍蛇講に入講しており、
長年、ご縁がありましたし、
神社関係者の方とのご縁で、
何度も参拝できましたのも、ご縁です。

賜った御砂が、

それが、ここにつながるとは!

まさに、不思議なご縁でした。

その後、宮司さまより、
お手紙をいただきまして、
出雲大社のほうに行かれたそうです。

そして、素鵞社に拝礼して、
「この御砂を使用させていただきます」
と御礼をしてきた、というのです。

ご丁寧に、ありがたいことです。

今まで、神社の周囲に
住んでいらっしゃった住人が、
また、こうして、お祭りに参加される。
嬉しいですね!
中には、ボランティアの方々も
いらっしゃったようです。

海に向かいます

海上安全、豊漁を祈る、お祭りです。

2013年で、まだ、海岸の整備には
至っていませんでした。

これが、マツです。

2017年6月の八重垣神社です。

実は、この年、御社の再建工事が
行われていました。
宮司さまのお宅と社務所。

日本財団からの、多額のご寄付により、
再建に至りました。

植えてから、5年が経過して、
かなり伸びましたね!

建物と比べても、
かなり大きくなりました。

海岸への道。
この両脇に住宅地がありました。

神社の近くに、避難丘ができていました。

海まで、数百メートルなんです。

2020年3月

植樹してから、8年ほど。

防潮堤との間、
すっかりなくなりましたね。

こちらの植樹は、伸びがイマイチでした。
たぶん、北西の風が、冬場、
吹き荒れるので、
伸び方に生じたかもしれません。

御社の歴史は始まったばかりですが、
これから、皆様で植えた苗木は、
鎮守の森と化して、
この御社を守っていくことでしょう。

ぜひとも、
お近くにいらっしゃいましたら、
お寄りくださいませ。

ありがとうございます

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