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【森の神様】 宮脇昭先生の言いたかった事、とは








NHK 朝ドラ 「おかえりモネ」より 
8月4日のお話から、

「リードタイム」を
取りたいんです。

近い将来、気候変動によって、
地球環境は、今よりずっと過酷になると
言われています。
そうなる前に、多くの人に、
気象情報の重要性をわかってもらいたい。
今はその危険に備えるための
猶予の期間
だと、わたしは考えています。
いずれ、水や電気やインターネットと
同じくらい、気象情報は、
人々の生活に欠かせないものになる。
もっと言うと、いのちを分けるものに
なるかもしれない。
でも、ちゃんと情報を掴んでさえいれば、
自分で自分を守ることができる。
守るだけではなくて、
成功も掴むことができる。
それを身近にわかりやすく
伝えられるのが、
スポーツだと考えたんです。



「リードタイム」って、
なんだろう

リードタイム(lead time)は、
生産・流通・開発などの現場で、
工程に着手してから全ての工程が
完成するまでの所要期間
である。
ここで言う所要期間とは、
実際の作業(製造なら加工)の
期間だけでなく、
発注から納品までの全期間である。
作業を始めるまでの期間、待ち時間、
検査・運搬などのための期間なども含む。

気象的なリードタイムのひとつに、

猶予時間(リードタイム)は、
気象警報・注意報が防災関係機関や
住民に伝わり、安全確保行動が
とられるまでにかかる時間
を考慮して
設けていますが、
現象の予想が難しい場合には、
リードタイムを確保できない場合も
あります。



将来再び巨大な津波が襲来しても、
森は津波のエネルギーを吸収する

東北地方の潜在自然植生である
タブノキやカシ、シイ類などは
根が真っすぐに深く地下に入る
直根性・深根性の木であるため
容易に倒れず波砕効果を持つ。
背後の市街地の被害を和らげ、
引き波に対してはフェンスとなって
海に流される人命を救うこともできる」
(日本経済新聞より)

先生は、よく、

「その奇跡のいのちを、
次の氷河期が予想される9000年先まで
守れる森にしましょう!」

と、話していました。
その間、大震災、大津波が襲っても、
土地本来の木々を植えることによって、
災害にも打ち勝つ、いのちの森になる

という。

東日本大震災の大津波の後、
宮城県岩沼市の沿岸、千年希望の丘に
植樹された、
土地本来の木々の苗木たちは、
いずれまた来る、
大津波のエネルギーを吸収し、
被害を和らげ、
引き波では、フェンスになって、
人命を救うことができるという。

次の大津波のための、植樹。
それまでの猶予期間で、
土地本来の木々の苗木を植えて、
森を形成させる。

これこそ、リードタイム、ではないか!

この森の長城は、まさしく、
いのちの森の防潮堤です!

しかしながら、当時も、今も、

岩沼市のほか、
福島県南相馬市の一部海岸のみにしか、
いのちの森の防潮堤が
造成されていません。
先生は、
岩手県から福島県の3県の沿岸に、
造成させたかった。
それが、国交省の猛反対で、
叶わなかったのだ。
コンクリート製は、持って40年。
しかし、土地本来の木々の、
いのちの森の防潮堤は、永遠。
大木は、木材としての利用もできる。
お金にもなる、というのだ。

マツの根張りは、横に広がり、
津波には弱い。
先生が人工のものと言う、マツは、
縁起が良いとは言えど、
防災には向かないのだ。
なのに、松林の防潮林を望む、
沿岸に住んでいた人たちの意向もあって、
この千年希望の丘のそばに、
国交省と一緒になって植えた、
松の植樹帯もあります。

https://morinoproject.com/activities-minamisoumashi


千年希望の丘の前には、
国交省が造成した、
コンクリート製の防潮堤が、
すでにあります。
当時、国交省で、
海側はコンクリート製で、
内陸側に植樹して、どうなるか、
研究のため、植樹した部分があります。
これもぜひとも、行かれた方は、
ご覧ください。

その時、つまり、大津波がまた襲う時、
松の防潮林が、どうなるか。
はたまた、この千年希望の丘の、
土地本来の木々の森の、
どちらかが、どうなるか、
ぜひとも、見届けてください。


沿岸の鎮守の森の再生植樹も行いました。

八重垣神社 

八重垣神社の、
在りし日の姿の写真は、
わたしが、2010年11月に
撮影したものです。
使われていました。
この写真など、60数枚を、
写真集にして、
八重垣神社の例大祭で、
奉納させていただきました。

わたしの母方祖母の実家が、
林業の神様、
五十猛神さまの直系だという。

なぜ、朝鮮の新羅に、
父親の素戔嗚尊とともに、
木々の種を植えず、日本に持ち帰り、
子ども3人に植えさせたのか。

森とは、「しん」、
神も、「しん」と読む。

つまりは、鎮守の森こそ、
神々様の住む処であり、
その土地本来の神様です。
その地域の風土、気候を遺伝子に持つ
樹木だからこそ、
その地に息づいているのだ。

木々を植えていかねばならない。
この異常な温暖化から、
日本の人々を護るためには、
木々を植えていかねばならない。
しかも、その土地本来の木々を。

いつか、先生が考えていた、
岩手県から福島県の沿岸に、
森の長城ができますように。

そして、これから、
大津波に遭おうとしている場所にも、
その土地本来の木々の苗木を
沿岸に植えて、
いのちの森の防潮堤を築いて
いかねばならないと考えます。

まだ、「リードタイム」に

猶予はあると思います。

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