和歌山県 熊野三山を行く④ 熊野速玉神社 社殿はなぜ朱い
熊野速玉大社へ!
熊野速玉大神
(くまのはやたまのおおかみ)
熊野夫須美大神
(くまのふすみのおおかみ)
を主祭神とする
朱の御社が
熊野速玉大社の特徴ですね
平日なので閑散としていて
ゆったり参拝できました
後白河上皇 34回
後鳥羽上皇 29回
名取老女は
宮城県名取市から、48回
すごいわ!
熊野古道を来るよりも
海からも入れますから
それくらいは来れるでしょうね
なんと、清々しいのだろう!
ああ、わたしは今
オガタマノキの下で
速玉大社の神々様と向かい合う
確かに
和歌山は、熊野は
木の国なのだ!
わたしは、木の下で
生きて、ここにいるのだ!
本地仏も、それぞれあります
神倉神社に行こうか
迷いましたが
撮影だけでも。。。
ただ
那智大社は
間に合わないと思いました
しかし
この速玉大社
地図上でも
東海大震災の大津波が襲えば
被害は及ぶであろう
朱い社といえば
広島の厳島神社だ
大阪に行くと
白い社殿が多い
熊野三山
速玉大社、那智大社が、朱い
社殿の色には何かあるのだろうか
丹を作るには
水銀と硫黄を加工するのですが、
この水銀も硫黄も毒性の高い物質です。
その毒をもって魔を除ける、
という意味合いがあったようです。
同じような理由から、
屋根の銅板葺きは、
銅の加工品である緑青
(神社の屋根の色などに使われている青緑色)も、
銅の毒性から魔除けに転じたと言われています。
おお!!「丹生」!
もしかすると
和歌山は、丹生(水銀)が採れたので
朱い社殿は、この和歌山が発祥なのか?
神社などの社殿、鳥居など
朱色であざやかに塗られている朱塗りは
丹(に)塗りと呼ばれ、6世紀半ば欽明天皇の代に
百済からもたらされた仏教とともに
我が国に入ってきました。
中国では朱は崇高な色であり、
丹塗りされた社寺や宮殿は権威の象徴であったと言われています。
丹塗りの丹は鉛丹(Pb3O4)のことですが、
鉛丹は鮮やかなオレンジ色なので、
そこに朱(硫化水銀)を加えて赤味がつけられます。
丹と朱で調合した顔料に
動物の皮、骨などを煮詰めて作った
膠(ゼラチン/コラーゲン)と練り合わせて
丹塗り塗料が出来上がります。
丹塗りの鉛丹、硫化水銀は毒性が強く
防腐作用に優れるので
木を保護して長持ちさせる効果もありました。
現在は神社などの朱色塗りは
合成樹脂塗料に取ってかわってきていますが、
現在でも著名な神社仏閣では
丹塗りの伝統を守っておられます。
下鴨神社には「丹塗り矢伝説」と呼ばれる
伝承が残されています。
賀茂建角身命の娘・玉依媛命が
鴨川で禊を行っていた際、
1本の丹塗りの矢が上流から流れて来ました。
それを持ち帰って
寝床に置いていたところ
不思議な事に玉依媛命は懐妊、
元気な男の子を出産します。
賀茂建角身命は
誕生を祝う宴を七日七晩開いたのち、
孫に向かって
「お前の父親と思う者にこの酒を飲ませよ」と
声をかけたところ、
男児は「この酒を天に捧げます」と答えて
屋根を突き破り、
天へと上っていきました。
父親は雷の神・火雷命である事が分かり、
この男児は祖父と父の名前にちなんで
「賀茂別雷命」と名付けられました。
この賀茂別雷命は、
上賀茂神社の御祭神として祀られています。
どうも
神仏習合的な意味合いがあるようです
逆に、白いのは霊性で、
神聖である生命力そのもの
神仏習合ではない
そうか
伊勢神宮はそうですよね
逆に、黒は熊野本宮大社
どうもこれは八咫烏の色だという
黒は、「天」を表す
ちなみに、朱、赤は「地」です
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