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医大生向け、マッチングで後悔しない方法(4-6年生向)

noteって結構ニッチな記事が多くて、読者を絞っている記事が多いな―と思いました。私もそういうのを書いてみたい! と思って、書けそうな分野なにかなーって思ったんです。

あ、そういえば私、医大生だわ。

ということで、医大生にしか書けない医大生向けな記事(一応他の人にも理解が得られるやつ)を書こうと思いました。とはいっても、あと数週間で医大生も終わって社会人(研修医)なんですが笑

さてさて、医大生とは言えど医療にとても詳しい訳じゃない。正しくは、医大生は広く浅く知識をため込んでいるため、何かのスペシャリストなのかと言えば、絶対違う。例外の医大生もいますが……。ということで、医療ではなく、医大生の生活で重要なファクターになる「就活」、いわゆるマッチングっていう奴について持論を語っていこうと思います。

さて、医大生の就活は一般的な就活と違ってマッチングというものですが、この記事を医大生が読んでいるなら説明はいらないですが、一応さらっと言えば、①医大生側が希望の病院(就職先)に順番をつけてる②病院側も採用したい医大生に順番をつける③高い順位同士でマッチング! みたいな感じですね。概要としては俗言う恋愛系のマッチングアプリと一緒ですが、違うのは1施設としかマッチングしないとこでしょうか?

では本題に入っていきます。どうやって医大生は病院の希望順位を決めるべきでしょうか? もっと明確に言えば、どうすれば後悔しにくいマッチングが出来るか。ここが私の語りたい持論です。

具体的に言うと4つのファクターで決めるべきだと私は思っていました。それは先に書いてしまうと、①立地②給料③人材④自分の感想だと思っています。ではそれについて1個ずつ掘り下げていきます! という前に、なぞこの4つなのかを語りたいと思います。(プラスアルファもありますが)

そもそも、病院見学(職場見学)をしたとて、どの病院も(採用したい人には)良い場所しか見せません。ダメな部分は隠すとまで言いませんが、触れないようにしたり自分から積極的に話したりはしません。当たり前ですね。自分でネガキャンする人なんていないし、意識せずともそうなるものです。だから、そこに勤めている人の意見・感想っていうのは正直参考にならない(自分に合うかどうかはわからない)。理系の世界ですから、やっぱりデータ重視と考えれば客観的な指標で評価することが最もわかりやすいのではないでしょうか?
そこで、①立地と②給料です。これらは固定なのでそう簡単に変わらないものなので、いいデータになると思います。
逆に③人材と④自分の感想は「自分」の主観に振り切ったものです。他人からのデータは信じた時は後悔が大きいですが、自分で考えたこと感じたものはそれを指針にしても後悔が少ない。だから、良い。

という感じで、次はこれらの項目について掘り下げます。

①立地
やっぱり立地は大事です。寮があればいいというわけではなく、近くに何があるかはかなり重要だと思います。365日24時間、病院にいるわけはないですし、主要な施設にどれくらいの所要時間で行けるかどうかはかなり重要です。これはスーパーや駅だけでなく、商業施設や娯楽施設も含みます。
ずっとやる気を維持できる人はほとんどいませんし、息抜きの手段を含めていろんな場所に出入りしやすいとこがいいと思います。(いい仕事をするという意味でも)
また研修医の時点で車を保有している一部の人以外は基本は電車とバスがメインになると思いますので、それをよく加味するのが良いのかなって思います。逆に自宅でできる趣味で十分リフレッシュすることが出来る人は立地に拘らなくて良くていい、ゲームなどのインドア趣味はいい感じですよね。

②給料
給料というものは非常にわかりやすい指針ですよね。あえて言いましょう。高ければ高いほどいいと思います。もちろん、ほかの理由との兼ね合いなんですが、やっぱり高い方が良い。突然留学に行きたくなった時や大学院進学を考えるようになった、そんな時でもやっぱり貯蓄が多ければ多いほど良いと思います。
もちろん、身の回りの娯楽のためのお金も大事で、いいガス抜きはいい仕事につながると思いますから、そういう意味でも大事です。

③人材
ここはさきほど言ったように主観的な気持ちが大事なります。この先生の下で専門性を学びたい! と思ったり、この人物に恩を返したい! と考えたりする人はそれはそれでいいと思います。やる気は大事な要素ですから。確かに研修医と言う職種はローテーションの兼ね合いで、その先生・人物の下で学ぶこと(時間)が限られますが、3年目以降の志望を決めてからの準備の一環で先生と仲良くなっておくのは別にデメリットにはならないはずです。
もっと言えば、入局する前の最終確認という意味で、「研修医として期限付きで一緒に働いてみる」という捉え方をするもいいかもしれません。実際に一緒に働いてみてわかることもあるでしょうから。

④自分の感想
実際に病院見学をしてどんな雰囲気だったのか? 自分が何を感じたのかはすっごく大事です。誰かに何かを言われる、それがポジティブでもネガティブでも、そこにはどうしても他人の意志が混じってしまいます。でも、自分の感想だったら、そんなことはないです。
まあこの要素は何よりも後悔を「誰かのせいにしないため」の要素です。自分の就職先なのに他の誰かの意志が介在しているって嫌じゃないですか? まあ私の感想ですけどね笑

と言った感じで、私はこの4つ要素で決めるべきだと思います。それ以外の要素はダメだとは思いませんが、この4つなら比較的に「客観的」または自己の「主導的」に自分の就職先を後悔を少なく決められるのではないでしょうか?

最後に、よくあるマッチング論について言及したいと思います。

Ex.1 大学病院or市中病院、どっちがいいの?
どっちでもいいんじゃね? っていうのが私の気持ちですね。ただ何が違うかは考えといた方が良いです。上の4つの項目で考えましょう。
①立地はケースバイケースですね。②給料はケースバイケースですが、基本的には市中病院のほうが高いケースが多いです。③人材は後述します。④個人の感想はそれぞれですね。
③人材ですが、基本的にどの大学病院も人が多いため、上級医いる可能性が非常に高いです。困ったことがあった際に頼れる存在がいるのは大学病院の良い所でしょう。逆に市中病院は自分が主導でやることが多いでしょうから、手技などは会得しやすい機会に恵まれやすいのかなと思います。
まあ大事なのは「市中病院だからいい」とか「大学病院だから駄目」ってことはなくて、それぞれの病院ごとにカラーがありますから、初めから市中病院のみを狙うとかはあんまり良くないのかなとは思います。たまたま自分の条件を求めた結果、いずれかに寄ったというのは良いと思いますが。

Ex.2 ハイパー(忙しい)orハイポ(比較的ゆとり有)、どっちがいいの?
同様です。どっちでもいいんじゃね? っていうのが私の気持ちですね。
ただハイパーだから良いということはないのかなって思います。学ぶ機会が受動的にたくさん得られるのは良いですが、そのせいで自分で学ぶ時間が削られてしまうと、主体性のない2年間になってしまいます。自分で学ぶ機会を含めてのハイパーならとてもいい病院だと思いますが、毎日の業務だけで手一杯というのはどうなのかなって思います。
ハイポもハイポで自分で課題を見つけないと暇すぎるのかなって思います。別に医学じゃなくてもいいですから、他にやりたいこと(医学でもいいですが)を見つけるつもりでハイポを選ぶのは良いのかなって思います。
結局はハイパーもハイポもその人に合うかどうか、どっちがいいってことはないです。課題を投げてもらって処理する方が好きな人はハイパーのほうがいいかもですし、自分でやりたいことを見つけるまたは既にある人はハイポのほうがいいかもですね。

最後になりますが、あえて詳しくは語りませんが、今の環境を劣悪だと考えすぎない方が良いです。また同時に他の環境の方が良いと思いすぎないようにするのが良いと思います。
「隣の芝生は青く見える」んです。
外の世界に憧れを求めて高い場所に行くのは良いですが、そこを飛び続けるのは結構大変です。自分のしたいことをするのは大事ですが、同時に「止まり木になる場所」を確保しましょう。

ブルーバードシンドロームとバーンアウトシンドロームに気を付けてくださいな。

最後になりますが、医大生が自分を棚に上げて文章を書いてみました。この文章に自分が納得できるかは2年後次第ですね笑

写真:行きはよいよい、帰りは悪い。

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