【PHI】2023年シーズン折り返し地点での振り返り
今回のnoteでは2023年シーズンの折り返し地点を過ぎたフィリーズの現時点での振り返りをしていきましょう。
全体総括
47勝 39敗 貯金8 現地7/6時点
昨年2022年同様に調子が上がらないシーズン序盤から一転6/3以降は22勝7敗という脅威的なペースで勝ち星を増やしている。
なぜかナショナル・リーグ東地区の上位2チームも同等またはこれ以上のペースで勝ち星を増やしているという点についてはとりあえず無視。
現状の戦力を維持できれば地区優勝はともかくポストシーズンは堅いだろう。
この強さの要因は100%投手陣によるもの。
投手陣の fWAR 10.0 はなんとメジャーリーグトップの数字となっている。
Kyle Schwarberを筆頭とした面白守備陣がバックにいなければ額面の成績ももっと良かったであろうことは想像に難くない。
投手陣総括
ローテーション
WエースのAaron NolaとZack Wheelerの2人は及第点の成績。
オフに4年契約で獲得したTaijuan Walkerとケガで出遅れたRanger Suárezは6月に入ってから好調。
Andrew PainterのケガとBailey Falterの不調でアテが外れた先発5番手も6月中旬からはCristopher Sánchezが素晴らしい投球でその穴を埋めている。
6月以降のローテーションの好調がチームの好調の要因となっているのは間違いない。
ブルペン
開幕当初は昨年の後半と同じSeranthony DomínguezとJose Alvaradoを中心としたブルペン運用だったが、2人の不調やIL入りに伴い現在はCraig Kimbrelをクローザーに据えた運用に変わっている。
当初の予定通りではないが、Kimbrel, Gregory Sotoを筆頭にオフに獲得した投手たちが印象的な活躍を見せておりリーグトップクラスのブルペンを築きつつある。
いくつかの大炎上のせいでパッと見の成績が悪いのはご愛嬌。
野手陣総括
Nick Castellanosこそ復活しているが、その他のアメリカ代表クラスのスター陣は不振に苦しんでいる。
若手野手陣も確実に成長を見せているが正直そこそこの伸びという程度である。
チーム全体では長打が少ないのが問題。
レギュラー陣全員+5本はHRが欲しい。
特にBryce Harperにまったく長打がない。やはり復帰が早過ぎたのかと勘繰ってしまう。
そして、HarperがDH固定の状況のため外野を守らざるをえないKyle Schwarberの守備があまりにもひどい。限界点を突破している。他のチームの選手ならカワイイし推せるのだが今のフィリーズにはいらない。
本気でHarperかSchwarberをベンチにしてCristian Pacheをレギュラー起用する方がいいと考えている。
本来ならリーグトップクラスの成績を残してもおかしくないラインナップである。
後半戦で爆発することを期待したい。
そしてこれから
昨年はZach Eflinの離脱した先発や駒が足りないブルペン、そしてリーグ最低の守備を改善するために補強は必須だった。
しかし、今年は違う。
先発はカブスのMarcus Stromanなど補強の噂が出てはいるが、Cristopher Sánchezの今の活躍が続くならその噂を収束していくはずだ。
ブルペンは充実しておりマイナーに代わりとなる人材もいる。
噂として最も大きいのは本来Rhys Hoskinsが守るはずだった一塁の補強だろう。
名前が出ているのはカーディナルスのPaul GoldschmidtやカブスのCody Bellinger。Goldschmidtの獲得には複数のトッププロスペクトを要求されることは必須、Bellingerの獲得にもトッププロスペクト1人は差し出す必要があるだろう。
Hoskinsの穴は若手野手陣の奮闘である程度埋められている。それでもさらにトッププロスペクトを差し出して補強をするか注目したい。
筆者としてはムリな補強は不要と考えているが、選手たちのモチベーションを上げるためにもある程度の補強はするであろう。
おわりに
シーズン序盤こそ躓きながら今年も調子を上げてきたフィリーズ。
Dave Dombrowskiを中心に強いチームへと生まれ変わったと言っていいだろう。
今年もワールドシリーズに進出、そして15年ぶりのワールドチャンピオンになるか応援しながら見ていきたい。
引用元
・FangraphsのチームごとのWAR
・カブス Marcus Stroman 獲得の噂記事
・カーディナルス Paul Goldschmidt 獲得の噂記事
・カブス Cody Bellinger 獲得の噂記事
※ サムネイルは筆者ペン自身が作成しています。
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