【PHI】フィリーズのブルペン、パワーリリーバーの満漢全席
どうもフィリーズ担当のペンでございます。
フィリーズのブルペン凄いメンバーになりましたね。
今回は2023年のフィリーズブルペンのメンバーの紹介と共にそれぞれの特徴や課題についてもまとめていきたいと思います。
それでは、noteスタートです。
メンバー紹介(主力編)
それでは、ブルペンのメンバーの紹介をしていきます。
まずは開幕ロースター確定と思われる主力ブルペン7名を紹介します。
Jose Alvarado
平均99.6mphの2シームと平均93.8mphのカッターを武器とするメジャーリーグ屈指のパワーリリーフ。
1番効果のある球種であるカッターを投げる割合を16.3%→42.9%に増やし、投球する際の立ち位置も変更したことでコントロールが改善した結果、昨年2022年の後半メジャーリーグトップクラスの成績を記録しています。
Seranthony Dominguez
故障を乗り越え3年ぶりに完全復活をはたしたパワーリリーフ。
故障以前は4シームとスライダーの2ピッチで勝負するタイプでしたが、復帰後は2シームもミックスする投球スタイルに変更。左打者限定でチェンジアップも使用しています。
Craig Kimbrel
通算394セーブの大御所パワーリリーフ。
4シームとナックルカーブの2球種のみでほぼ勝負する投手。
年々球速が落ちてきており、昨年は左打者に4シームを攻略される場面が目立ちました。
2021年のカブス時代はナックルカーブを投げる割合を増やすことで好成績を残していましたが、ホワイトソックスにトレード後4シームの割合が増加、その影響もあったのか成績も悪化しました。
フィリーズは1番効果の高い球種を多く投げさせる傾向があるので2023年のKimbrelはナックルカーブの投球割合が増加する可能性が高いのではないでしょうか。
入団会見の際には左打者対策として新しい球種にも挑戦する旨も話したようですが、新しい球種を実戦で使えるようになるかも注目です。
Gregory Soto
2年連続オールスター出場のパワーリリーフ。
4シームと2シームの平均球速はそれぞれ98.7mphと98.1mphで左腕ではリーグでAlvaradoに次ぐ平均球速を誇っています。
昨年2022年は4シームの割合を増やすなど投球バリエーションに変化を加えましたが、肝心の決め球スライダーの効果が落ちたことで奪三振率がダウンしています。
フィリーズとしてはコントロールの改善だけではなくスライダーの改良にも力を入れることになるのではないでしょうか。
Connor Brogdon
チェンジアップ主体の投球に変更した長身痩躯のパワーリリーフ。
最速99mphの4シームを持ち2021年まではその4シームを中心とした投球をしていましたが、昨年2022年からはより効果の高いチェンジアップ主体の投球に変更。カッターの投球比率も増やしています。
チェンジアップはとくに左打者に相性が良く、右投手ですが左打者を得意としています。
現状でも優秀なブルペンですが、右打者相手の投球を磨けばさらに上のレベルのブルペンになる可能性を秘めています。
Andrew Bellatti
投球比率50%越えのスライダーを中心とした投球で2022年に奪三振率33.9%を記録した奪三振マシーン。
スライダーでも4シームでも空振りを取ることができ空振り率、奪三振率共にリーグトップクラスの数字を記録しています。
スライダー中心の投球のため、スライダーを見られると四球を連発してしまう傾向が見られます。
Matt Strahm
膝の怪我から復活をはたした三振を取れるブルペン左腕。
膝の状態が良くなったことで4シームの球速、空振り率がデビューした2016年に近い数字に回復しています。
先発をしていた時期もあるためかスライダー、カーブ、2シーム、チェンジアップと球種も豊富で、デビュー時は4シーム中心の投球をしていましたが年々それぞれの球種をバランスよく投げるスタイルに変更しています。
メンバー紹介(ロースター候補編)
次にロースター入りの有力候補3枚を紹介します。
他にもロースターの候補はいますがここでは割愛します。
Nick Nelson
2022年はロングリリーフとして1年間活躍した右腕。
昨年は投球内容に比べて従来の成績が悪いなど不運な面も多かった印象です。
空振りが取れる、ハードヒット%が優秀、ホームランを打たれないと優れた面も多くありますが、四球が多すぎるなど課題も多く抱えています。
Sam Coonrod
2021年は平均98.5mphの4シームと平均97.7mphの2シームを武器にセットアップとして活躍した剛腕。
奪三振も取れ、ゴロ%も高い優秀な投手ですが、2022年は肩の負傷で開幕から長期間故障者リストに入った上、復帰後も球速が落ちたためか炎上を繰り返しました。
肩の状態次第ですが復活すればフィリーズのパワーリリーバー集団の1人に数えられる人材です。
Erich Uelmen
カブスから獲得した空振り率50.0%を誇るスライダーが武器の右腕。
昨年2022年は4シーム、2シーム、スライダーをバランスよく投げておりスライダーの投球比率は29.2%ほどでしたが、フィリーズは効果の高い球種の投球比率を増やす戦略を取るのでBellattiのようにスライダーを中心とした投球スタイルになるものと思われます。
フィリーズブルペンの課題
最後にフィリーズブルペンの課題を書いて終わります。
フィリーズブルペンの課題、それは「コントロール」です。
ざっくりとした見かたですが昨年の与四球率(BB%)とBaseball SavantのBB%のPercetileを確認してみましょう。
ブルペンのうち6名が与四球率でリーグ下位15%以内とか頭痛くなりますね。
フィリーズとしては安定性よりもポテンシャルが高い投手を獲得していく戦略を取っていると考えられますので仕方ないところではありますが、コントロール難でブルペン崩壊とならないことを祈ります。
ちなみにフィリーズの投手コーチCaleb Cothamは最近このようなツイートをしています。
「ストライクを投げる。それが答えだ。」
信じるしかないですね。
最後に
今回はSoto獲得で凄いメンツになったフィリーズブルペンの紹介をしてみました。
それぞれの投手の特徴や課題を書いたので気になった時にそれぞれの投手について確認していただければと思います。
それでは、また。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?