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【PHI】 Trea Turnerとの11年3億ドルの契約についてまとめる

どうも、noteをまとめて投稿中のペンでございます。
今回はオフのフィリーズの動きについてのnoteの第3弾としてTrea Turnerとの大型契約についてまとめていきます。

それでは、早速noteスタートです。

フィリーズの恋人 Trea Turner

オフシーズンが始まる前からTurnerのフィリーズへの移籍は有力視されていました。
双方にとって条件が整っていたのが有力視されていた理由です。

Turnerとフィリーズ双方にとってのメリット

Trea Turner側のメリット
・共にナショナルズでプレーしたKevin Long打撃コーチ、Bryce Harper、Kyle Schwarberが在籍
・パートナーの出身地に近い

フィリーズ側のメリット
・契約が切れたJean Seguraからのアップグレード
・アベレージヒッタータイプの打者の獲得

条件が整っていたので契約が決まった時は「まぁ、そうなるよね」程度で考えていたのですが、のちの報道でパドレスがメッツとFrancisco Lindorとの契約を上回る金額をオファーしていたという話が出てきた時はよくフィリーズと契約してくれたなとなりましたね。

30代になるスピードスターへの超長期契約という不安

Turnerの長期契約で不安視されているのが今年のシーズン中に30歳となるスピードスターへの長期契約という点だと思います。
スピードはパワーより衰えが始まるのが早く、特に30歳を前後に衰えが出てくるパターンが多いため、Turnerの契約の大部分が不良債権になってしまうと考えられている方も多いでしょう。私もその可能性は懸念しています。
それでも、フィリーズはなるべくそのリスクを考えた上で今回の契約を結んでいると考えています。

・契約期間を長くしAAVを抑える戦略

今年のオフシーズン流行っているので考え自体が一般化しつつありますが、フィリーズはBryce Harperとの契約でも見られるように契約期間を伸ばすことで年俸の平均額(AAV)を抑える戦略を取っています。

フィリーズの長期契約とAAV

Trea Turner 11年 2023-2033 $300M AAV $27.27M
Bryce Harper 13年 2019-2031 $330M AAV $25.38M
Zack Wheeler 5年 2020-2024 $118M AAV $23.6M
J.T. Realmuto 5年 2021-2025 $115.5M AAV $23.1M
Nick Castellanos 5年 2022-2026 $100M AAV $20M
Kyle Schwarber 4年 2022-2025 $79M AAV $19.75M
Taijuan Walker 4年 2023-2026 $72M AAV $18M

2025年、2026年まではかなりペイロールが固まっている感はありますが、選手ごとのAAVは抑えられていますし、他の選手は若くサラリーも安い選手が多いのでお金を使えるフィリーズというチームにとっては問題ない編成だと思います。
また、年々メジャーリーグのサラリー水準やラグジュアリー・タックスの限度額も上昇していますのでTurnerとHarperの契約も後半になれば今よりもより割安な契約となっている可能性が高いです。そうなれば今よりもさらにTurnerとHarperの契約がサラリーを圧迫する割合が小さくなります。

・スピードが衰えないただ一人のスーパースターTrea Turner(誇大広告)

Turnerのスピードに関する考察は以下の記事で詳しく記されています。

2022年時点ではTurnerのスピードは以前と変わらずメジャーリーグでトップクラスの値を残しています。

他のスター選手との2016-2022年までスピードの推移の比較
https://www.mlb.com/news/how-trea-turner-s-speed-will-age より引用

上の図でも分かる通りTurnerのスピードが如何に衰えていないかが分かります。
あと、記事にも書いてあった補足ですが、あくまでこの図はTurnerのスピードの衰えなさを分かりやすく図示するために作られたものであり、Mike TroutMarcus SemienGeorge Springerなどの選手もスピードに衰えは見られないそうです。
この事実からもTurnerのスピードに衰えが見られるようになるにはまだまだ時間がかかると現時点では考えていいでしょうし、衰えが遅い分活躍する期間が長くなるとも言えるのではないでしょうか。

Trea Turnerの将来の理想像はPaul Molitor?

最後にもしTurnerがこの11年の契約期間をまっとうし好成績を残せるとした場合の理想型を考えてみたいと思います。

Turnerの守備力はスピードに依存している部分が多いと考えられており、そのスピードの衰えと共にショートでの守備を任せれる水準ではなくなるでしょう。
いくらTurnerのスピードが衰えないといっても2028年34-35歳くらいの年齢くらいになると流石にショートからのコンバートという話が出てくるでしょう。現役で言えばジャイアンツのBrandon Crawfordが現在35歳でショートからのコンバートが検討されています。
2028年となるとフィリーズとの契約も折り返し地点となります。
これから残りの契約をTurnerにどのポジションで活躍してもらうか。
その指針となり得るのが殿堂入りのレジェンド Paul Molitor なんじゃないかと個人的には考えています。

MolitorはTurner同様にシェアな打撃を武器の1つとしており、引退するまでその打撃能力に衰えが見られませんでした。
32-33歳を前後に三塁からDH中心の選手となりブルージェイズやツインズで中心打者として活躍すると共に、若い頃からのスピードも維持し続け35歳から41歳で引退するまでになんと123盗塁を成功させています。
打撃と走力をある程度維持しながら外野やDHで活躍し続けるTurnerのキャリア晩年がこうなればフィリーズにとっては最高の契約となるでしょう。
まぁ、あくまで最高の理想型の話ですけども。

最後に

Turnerはパドレスのマイナーの時から注目していたフェイバリットプレーヤーの1人なのですがフィリーズとの契約が決まった時正直そこまで高揚するものがありませんでした。
もちろん以前からフィリーズ入りが噂されていたので予定通りだったというのもあるのですが、スピードスターは早く衰えがちというイメージを持っているのでそこに対する不安があったから気分が乗らなかったのでしょう。
ただ、現状の数値を見る限りTurnerはまだまだメジャーリーグを代表するスターの1人として活躍してくれそうです。
フィリーズそしてTurnerのファンの1人として少しでも長い期間活躍してくれればと願っています。

今回のnoteは以上になります。
それでは、またの機会に。

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