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【PHI】フィリーズ 戦力分析 2024

これからMLB合同note企画の参加メンバーが担当のチームの戦力分析を執筆していく予定です。お楽しみください。(私運営ではないですけども)

さて、フィリーズの戦力分析である。
世間的な評価としてはナショナル・リーグでドジャースとブレーブスに次ぐ3番手といった感じだろう。
3番手評価ではあるが充実した戦力を抱えており、ポストシーズン進出の可能性は高い。

オフはアーロン・ノラの引き留めに成功、春季トレーニング中にはザック・ウィーラーと25年以降の契約延長に成功と先発の二枚看板のピーク時期を買い取ることに成功。
一方でブルペンやユーティリティの補強には苦戦、すでに戦力が充実している中で他のチームに比べレギュラーやクローザーといったポジション面や出場試合数の補償ができないことが響いた。
結果、ユーティリティはウィット・メリフィールドの確保に成功したが、ブルペンは本命だったジョーダン・ヒックス(SF)、ロバート・ステファンソン(LAA)を取り逃がすこととなった。

ここからは先発、ブルペン、打線、守備の4つの項目に分けて書いていく。

先発 A+

MLB最強投手の一角ウィーラー、生え抜きエースのノラの強力な二枚看板にレンジャー・スアレスタイワン・ウォーカー、そして昨年ブレークし今年さらなる期待がかかるクリストファー・サンチェスのローテーションは最低でもMLBトップ3に入る強力な布陣である。
またシーズン途中にはトッププロスペクトのミック・エイベルが昇格する可能性が高い。昨年評価を落としたエイベルとしては試金石となる1年だけに注目したい。

ポイント
・ノラが2023年の不調から脱出できるか
・ウォーカーが球速を1年間維持できるか
・スアレスがILに入ることなくシーズンを過ごせるか
・サンチェスがさらに覚醒するか

ブルペン A

この数年で一気に充実したブルペンは今年も強力。
ホセ・アルバラードセラントニー・ドミンゲスグレゴリー・ソトジェフ・ホフマンマット・ストラームとクローザー級の剛腕や奪三振率の高い投手が名を連ねる。ルーキーのオリオン・カーケリングにも期待。
残りの2枠は競走枠でスペンサー・ターンブルコナー・ブログドンなどの実績がある投手からマイケル・メルカドといった隠し球的なプロスペクトまで多くの投手が開幕ロースター入りを争う。この数年多くの投手が覚醒しているだけに競走枠から一気に主力に化ける投手が出てくる可能性も十分ある。

ポイント
・昨年肘の炎症で二度ILに入ったアルバラードの健康状態
・昨年不調だったドミンゲスが復調するか
・カーケリングがMLBに定着し一年活躍できるか
・新たに覚醒する投手がでてくるか

打線 A-

昨年MLB 8位の796得点を挙げた打線はブライス・ハーパーを筆頭にトレイ・ターナーカイル・シュワーバーニック・カステラノスJ.T. リアルムートとスター選手が多く名を連ねる。一見豪華なラインナップだが全体的にボールを追いかける傾向があり三振が多く意外と脆い。三振対策として採用されたダスティン・リンドラファエル・ペーニャの二名のアシスタント打撃コーチがこの問題を改善できるか注目。
ブライソン・ストットらの若手組がさらに成績を伸ばせるか、ヨハン・ロハスが及第点以上の成績を残せるかにも注目。
ターナー、ストットを中心に走れる選手も多く走塁面も計算できる。

ポイント
・三振数を減少できるか
・30歳を越えたベテランスター陣に突然のピークアウトが起こらないか
・若手陣がさらに成績を伸ばせるか
・ヨハン・ロハスとクリスチャン・パシェ

守備 B

MLB最低レベルだった守備にも改善の傾向が見えてきた。
プラチナム・グローブを狙えるレベルの外野守備の天才ヨハン・ロハスの出現により、ブランドン・マーシュは22年にゴールドグラブを獲得したレフトに、もう守らせてはいけないレベルに外野守備が衰えたシュワーバーはDHに専念することに。
ストットはセカンドでMLB有数の守備の名手に成長。ハーパーもファーストの適正を見せ、すでに前任のリース・ホスキンスよりも優れた守備を見せている。
一方でキャリア最低の守備成績に終わったターナーや年々フレーミングの指標が悪化しているリアルムートと懸念事項も増えている。
カステラノスとアレク・ボームは彼らなりに頑張ってくれればいいんじゃないでしょうか。

ポイント
・ロハスはプラチナム・グローブを獲得できるか
・ハーパーはファーストをフルシーズン守ってプラスの数字を出せるか
・ターナーの守備は改善するのか
・リアルムートのフレーミングは復活するのか

今年こそワールドチャンピオン(毎年書いてる)

今回はフィリーズの2024年の戦力分析をしてきた。
今年も充実した戦力なのは間違いない。
地区優勝はどちらでもいいので(よくはない)、流石にそろそろこのチームでワールドチャンピオンを獲得して欲しいものだ。

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