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クォーツフォンのヘルツの違い、どちらを買えばいい?

フィールドを毎瞬、色とりどりにクリエイトする皆さま、こんにちは。

tobari-moonこと戸張碧月です。

我が家に、水晶の竪琴の楽器「クォーツフォン」が仲間入りしてから、この音をいつも聴いていたい、と思う日が続いていて、この楽器の音の不思議な引力を味わっています。

このクォーツフォンには、同じドレミファソラシドでも、2種類のヘルツのクォーツフォンがあり、どちらを選び、使っていくか、最初とても迷いました。

これから買う方や、購入を検討されている方の参考材料の一つになればと、音の仕組みと響きについてざっくりとですが、書いてみたいと思います。

2種類のヘルツがある、書きましたが、クォーツフォン(カナダ製)には

A=442Hz±7cent と 
                  
A=432Hz±7cent がありました。

(小田原のアクセサリーアイリーンさんが販売されています✨)

Aの音が、442ヘルツと、432ヘルツの高さのものが、2種類ある、ということです。

どういうことかというと、Aは、ラの音なので、少し高い響きのラの音のクォーツフォンと、少し低い響きのラの音のクォーツフォンがある、ということになります。

ラの音が決められると、そのヘルツの高さから作られる「ドレミファソラシド」(調)が決まります。

442ヘルツだと、やや高い「ドレミファソラシド」
432ヘルツだと、やや低い「ドレミファソラシド」の響き(調)ができる、という感じです。

音の高さは「世界基準」として、1939年以降、最終的にイギリスとアメリカによって、「ラの音は440ヘルツ」に統一されました。

時報の音などが、その高さのラの音で鳴っています。

そのためその後、音楽の録音や、学校のピアノの調律の音は全て、ラの高さが440ヘルツという高さで統一されていました。

ところが、楽器を演奏している人や、歌っている人の間では、どうも440ヘルツのラの音は、響きがパッとしない(ここの辺りに語りたい諸説あり、ですが、また別の機会に^ ^)
ということで、演奏者が響きの良いと感じられるピッチ(高さ)に音が調律し直されていきます。
(ピアノの調律では、時間と共に弦が緩み音が下がるので、少し高めに調律した方が調律の時期がのばせる、ということで高めに調律するようになったのが最初の理由だそうですが)

その結果、ピアノでは今は主流が442〜444ヘルツ、オーケストラが442〜446ヘルツの「音を上げたラ」で、演奏されています。

音を、特に444ヘルツより上げると、キラキラした華やかな音になるのが理由です。

それくらい、音の周波数の違いは聞く人演奏する人に影響を与えるものなのです。

そして、世の中で音楽史が研究される中、「昔の名だたる歴史上の音楽家達の楽譜を演奏しているが、当時の音の高さや速さが、本当は違っていたのではないか」ということが発見されるようになりました。

実際、モーツァルトやヴェルディの時代、遡れば、バロック時代や古楽器は、もっと低いピッチで音はチューニングされ、ヘルツで演奏されていたことが発見されました。

バロック時代にはA=415Hz(ほぼ、半音低い)
モーツァルトの時代はA=421.6Hz、ヴェートーヴェンの時代はA=430Hzなどが使われていて、17世紀頃は、A=370-560Hzという幅広いものだったのです。
また、ヘンデルの使っていたピッチはA=422.5Hz、ベートーヴェンの頃ピッチはA= 433Hzが使われていたことがわかっているそうです。

そんなこともあり、音の高さの周波数の違いで、人体や感覚に起こる体感に大きな違いがあり、心地よい、とされるヘルツがあるのでは、と研究されるようになりました。

A(ラの音)を432ヘルツにすることを響きの良さから推奨していたヴェルディは、全て432ヘルツで演奏していたそうです。

現在ではいろいろ調べてみますと、一説には、
「Aを432Hzにしたときに対応するCは256Hzとなり、それをオクターブで並べると、32、64、128、256、512、1024ときれいな2の整数倍になる」
という、整数倍の音の比率が人体と共鳴共振するために、432ヘルツの音で調律した楽器を聴くとリラックスしたり、調和を感じるのではないかとも言われています。

「音は数だ」と言われていて、音は数で表すことができます。

例えば、周波数は数で表され、音はその周波数で表され、同じ振動数を持つと、共振し合い、互いが同じ周波数になっていきます。

数がずれていない、
すなわち周波数がずれていない、
または、同じ倍数になるということは、より、共振し合うということなので、人の身体がそのまざりけのない、濁りのない音に共振し、リラックスを感じるのは、納得です。

ここで、本題の442ヘルツと432ヘルツのクォーツフォンを聴き比べて、どう違って、どちらを購入したかの話にやっと戻ります(^◇^;)

聴いてみて、響きの独特の広がりが気に入って、わたしは432ヘルツを買いました。

ただ、442ヘルツのクォーツフォンじゃないと、他の楽器との演奏はちょっとやりづらいかな、と思いました。

本当は他の楽器と合わせて演奏するために、442ヘルツのクォーツフォンを買うつもりでいました。
実際、聞いてみて、持っていった絶対音のクリスタルボウルと合わせてみましたが、442ヘルツの方は音が合い、432ヘルツの方は音が低いために、やや合わないので、調律の正確さなど気になる人は「気持ち悪い音」になると思いました。

なので、他の楽器と合わせることは諦めて、気に入った432ヘルツの方を買いました。

直接聴いて初めてわかる、なんともいえない緩んだ音のピッチなのです。

思考が終わる、という感じです。

緊張が解けた感じ、というか、あれこれ思考が止まらなかったものが、ほわ〜んとなって、音の中に集中してしまう感じです。
音の波にのる、というか、それに引き込まれる感じです。気持ちがよくて。

じゃあ、442ヘルツが嫌な音かというと、そんなことはありません。
440ヘルツは人体が緊張する、と言われていますが、これは442ヘルツですし、全然きれいで美しい水晶の響きです。

ただ、音の広がりが少し直線的なのが442ヘルツで、音の広がりが、ぼや〜んと、波が重なって広がるように音が広がるのが432ヘルツという感想です。
そして、他の楽器と合わせたいなら(ドラムなどの打楽器は別として)
442ヘルツ、
チューニングし直せる楽器や人の声と合わせるなら、432ヘルツでも、442ヘルツでもよくて、
リラックスしてゆるむ、広がる音を求めるなら432ヘルツがオススメ、という感じです。

どちらとも買って使い分けることができれば、それはそれでいいと思います。
それくらい、音の高さが違いました。

音の周波数が整数倍になっているため、心地よく感じられるという、432ヘルツ。

わたしはそちらの音のクォーツフォンを買いましたが、時代時代で、先述しましたように、とにかく音のピッチは変わってきました。
なので、科学的に証明されたものでも、されていないものでも、やはり、ご自分の感覚がイエスと答えたものを、人生の相棒としてお迎えするのがよいかと思います。

ただ、現実的には、西洋の楽器ですぐ音を調律し直せない楽器、ピアノや、キーボード、管楽器と合わせたい場合は、442ヘルツのクオーツフォンがオススメです。

水晶が楽器として作られるということ自体、最近のことです。

これからも、更にこれまでになかった素晴らしい楽器がたくさん現れてくることでしょう。
楽しみですね。

まだまだ、音の面白い周波数の話や純正律の話などがたくさんありますので、別の機会にぜひ、お伝えできればと思います。

ありがとうございました。

今日も皆さま、楽しい一日をお過ごしください!

戸張碧月


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