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教科書と書くか、参考書と書くか/080

昨日、小説家であり理系ライターでもある、寒竹さんのnote「小説の書き方の教科書のようなもの」を読んでいたら、こんな文章が書かれていた。

正確には教科書というより参考書と呼んだほうがいいかもしれません。ただうのみにするのではなく、この本を読んだあとはぜひ、実践し、自分のやり方とどう違うのかを比較してみてください。考え方のヒントにはなると思います。また、ほかの作家がどんなことを考えて書いているのか、エッセイや指南本や講演などでぜひ聞いてみてください。そして最後には、自分のやり方を見つけ出してください。

小説の書き方の教科書のようなもの はじめに

あぁ、まさに、と思った。

ノウハウや考え方に関するコンテンツをつくるとき、「〇〇の教科書」や「〇〇のテキスト」みたいなタイトルをつけることが多い。

もちろんこのタイトルが悪いというわけではないが、「教科書」と書いてしまうと、そこに書かれている内容を鵜呑みにしてしまうリスクが上がる。

でも本当は、寒竹さんが書かれている通り、あくまで考え方のヒントにして、最終的に自分のやり方を見つけるという流れが理想だ。要するに、コンテンツを見たあとに「考える」というフェーズが必要なのだが、教科書という単語がその行為を鈍らせるのだ。

ただし「教科書」と書く方がインプット効率は上がりそうな気はする。いい意味で鵜呑みにできるので、「とりあえずこれを覚えておこう!」となりやすいからだ。つまり一長一短。正解はない。

そのコンテンツに触れた人に何をしてほしいのか? どういう行動をしてほしいのか? 
それを考え抜き、適切な言葉を選びたい。

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