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【日記】パフェを読んで、調べて、味わった/2023.09.09

ここ最近ずっとパフェのことを考えている。今日はパフェの本を読んだり、食べに行ったりした。

このあいだ初めて行った店で食べたパフェが本当においしくて、水を飲むのも忘れるくらい夢中になった。グラスの上から下までゆっくり味わい尽くし、底に溜まったクリームを細いスプーンですくい取って口に含むと、甘く爽やかな余韻が訪れた。満足感が凄まじくて、全身の力が抜けるほどのため息が漏れた。

フルーツやチョコレートがたっぷり乗ったパフェではなく、クリームやジュレなどの独創的な素材が重なった繊細なパフェ。見た目がきれいなのはもちろん、ひと口食べるたびに異なる味わいが次々とやってきて楽しい。

なによりびっくりしたのが「香り」だ。スパイスや茶葉の香るジュレやフルーツのコンポートが層を成していて、おいしいのはもちろん香りまで良い。嗅覚と味覚を極限まで研ぎ澄ませたくなって、思わず目を瞑ってしまった。パフェを鼻で楽しめるなんて知らなかった。

わたしはかなりの甘党だけどパフェには疎くて、いちごの季節にいちごパフェを食べに行く程度の超にわかだ。にわかにも程がある。悔しい。もっと早くこの魅力に気付きたかった。

でも決して遅くはない。嬉しいことに、日本には無数のパフェが存在する。まだ知らないパフェがあるならこれから知っていけばいい。時間とお金と胃袋が許す限り、探究心と食欲に身を任せていろんなパフェを試してみたい。

インスタを駆使して興味の赴くままに全国のパフェを調べたり、グルメ雑誌を読んだりして情報を集めた。
パフェ評論家の斧屋さんがパフェに向き合う姿勢や楽しみ方を綴った「パフェが一番エラい。」という本も読んだ。パフェのすばらしさについてものすごい熱量で語られていて、一気に読んでしまった。

パフェは「フルーツパーラー系」と「パティスリー系」に分類されるという記述があった。前者はフルーツが主役で、後者はスイーツとしての完成度を重視したものだそう。なるほど。今まで私が食べてきたもののほとんどはフルーツパーラー系に分類されるらしい。今回初めてパティスリー系に出会って、その奥深さに魅了された。フルーツたっぷりのパフェも大好きだけど、未知の素材が詰め込まれたパフェも魅力的だ。知的好奇心が掻き立てられる。

イートインスペースのあるパティスリーはパフェを出している店も結構あるらしい。気になる。気になりすぎる。味と食感と香り以外の新要素を発見して、驚きと感動を抑えきれずに無言で天を仰いだりしてみたい。

きっと今後はライブや舞台で遠出するたびに一度はパフェを食べると思う。日本各地のおすすめのパフェがあればぜひ教えてください。生きているうちに必ず行きます。

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