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手術の日

2020年6月1日(月)

朝8時
離れて暮らしている息子とLINEで話をする。

泣けてしまう。あ〜会いたいなぁ。息子に。

8時半
両親と娘が病院に到着する。

娘はこの日が初登校の日で
新しい制服を着てきていた。
とてもよく似合っている。

朝早くにみんな来てくれて
ありがとう。

術着に着替え、みんなでゾロゾロと
手術室がある病棟まで歩いていく。

娘と別れる時
娘の不安な気持ちを思うと涙が止まらなかった。

きっと心細いだろうに・・・

両親がいてくれて本当によかった。

「娘をお願いね」と頼んで
わたしだけ
自動ドアの向こうへと進んだ。


娘のことを思うと
本当に胸がしめつけられる。

まだ16なのに
母親が癌で手術だなんて。
彼女は相当辛い思いをしていただろう。

わたしはそんな経験したことない。

わたしのところに生まれてきたおかげで
娘にも息子にも
本当にいろんな思いをさせてきているよなぁ、、、

なんだか申し訳ないような気もちになった。

わたしの両親だって
いろいろ思うところはあるだろう。

自分たちよりも早く
娘を失うかもしれないという恐れは
想像すらできない。


手術の予定時間は8時間ほどと言われているから
ここから3人はただひたすら待つ時間だ。
ただ待つ時間というのも
辛い時間だったりするのだろうか。
わたしには経験がなくてよくわからないが。



涙を流して娘や両親と別れて
そこからまたさらに歩き、手術室に到着した。

なんだかとてもひんやりとした部屋には
たくさんのスタッフがいて

「〇〇を担当します、△△です。
よろしくお願いします」

と挨拶してくれる。


手術台にヨイショと上がる。


不安はマックスだ。

どうしよう。泣けてくる。。。


ふと
看護師さんの手がわたしの腕に触れる。

あたたかい。

わたしはそのあたたかさに
全ての神経を集中させた。



呼吸が

少し落ちつくのを感じた。






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