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~金星~(1~12サイン)

金星は美を司る天体です。

金星は「若い女性・芸術・金銭」というイメージ付けがされています。ギリシャ神話ではアフロディーテを意味します。クロノスがウラノス殺害の際、ウラノスの陽物が海に落ち、その海面から白い泡が浮かんできたとされています。その白い泡から生まれたのが愛と美の女神・アフロディーテだとされています。切り取られた肉体の一部から生まれたアフロディーテはゼウスの頭から生まれたアテナとは異なり、より肉体感覚のある女神だと考えることができます。

愛情・恋人・愛人・妻との関係。金銭・財産。芸術全般の主星として人生の問題に大きくかかわっている星です。国家的な経済関係を示す感受点でもあります。古来より金星は「戦争」と結び付けられていました。金星が火星(戦禍)を呼び込むイメージからでしょう。中国では太白とよばれ吉星ですが、金星の最大光度の頃に日中にみえることを兵乱が起こる兆しとして嫌われていました。

金星は宵の明星として日没後に西の空にあらわれます。金星は太陽に近づくと太陽の明るい光に隠されて見えなくなり、太陽から離れると夜明け前の早い時間の東の空に再び見えるようになっていきます。金星が周期的に現れたり消えたりする現象は神話においてアフロディーテの性格に取り入れられています。また、メソポタミア人は金星が周期的に現れる時期を地球の季節の恵みと関連づけて考えていました。宵の明星の出現が男女の愛の行為を示す一方、明けの明星の出現は男性を戦争に送り出すことを表していました。

金星のサインは自分の感性や美意識、感じ方、関わりたいテーマ、関わり方を自覚するヒントになります。どのように喜びを得て、賞賛し、受け入れ、美を作り出すのかということに深くかかわっています。芸術・音楽のセンス。どのような場面でどのように、どの程度働いているのかを意識化してみるとよいでしょう。

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おひつじの金星:衝動的に一目ぼれの恋をしやすく、恋愛に関することに突進しがちになる。愛のためには何でもしようとする無鉄砲さがある一方、愛する人と争う性質をもつ。熱しやすく冷めやすい傾向。私欲があり、利己主義の面もある。強い情熱をもって恋愛をする自由人。自制しないと快楽の追求が激しくなりすぎてしまう。

おひつじの支配星火星と金星の衝突。男性原理と女性原理の衝突。素早く勢いのあるおひつじサインでは金星は居心地が悪い。素早く喜びを味わうことは難しいかもしれない。誰かに惹きつけられると情熱的になる。誰かが反応を返してくれると、相手に焦点を定めるようになりワイルドにロマンティックになる。しかし、相手がそっぽを向くと怒り刺々しくなるかもしれない。情熱的で感情的、情熱的で怒りに満ちている。情熱の表現の仕方は火のようになる。親密でつながりを感じるとき、自分自身を抑えない傾向がある。誰かに惹きつけられているとき、直接的に表現する。見たものをそのまま信じるので、他者からの言動をそのまま受け止める。対人関係に情熱と喜びをもって関わっていく。活気があり、鋭さのある対人関係を求め、親しい人々には一緒に冒険し、人生の情熱を共有したいと思っている。

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