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トラウマと変容・脱皮のプロセスの理解{西洋占星術・勉強会}

20191228新宿

外惑星と魚(12ハウス)がテーマ。うおというだけあって、心理的な幻想的なニュアンスがありますね、このタイトル。個人天体と外惑星が触れたとき、心理的なダメージを受けるのではないかという話です。

11月に続き、ジェフリーグリーン「トラウマと外惑星」というところからの抜粋文を読んでいきました。今回は感情的なトラウマということで、海王星と冥王星をみていきました。冥王星はより強い強制力、海王星は夢や幻想を含む感じです。とくに冥王星は幼年期の心理的な虐待を示す可能性を示唆していて、冥王星の作用は軽視できないようです。

虐待というテーマはあまりにも重く、軽々しく口にはできません。それでもその重々しい感覚を冥王星はもっていそうなのです。がっちりと埋めている、そしてふとした瞬間に吹き出していく感情を「トラウマ」というのかもしれません。海王星のトラウマというのは「ぼやけさせる」「ごまかす」「漏れ出す」ニュアンス。

母親から虐待を受けマリーという理想の母を脳内に作り出してしまった少年の話が紹介されていますが、これがまた興味深いのです。彼は大人になって「通常の女性との関係を避け、関係をもった女性は攻撃的に彼を追いかけてくる女性だった」といいます。(ネガティブアニマ形成→危険な女性を惹きつける)彼にはそういう女性を引き寄せやすいという側面はあったのでしょうけれども、彼はそのような関係を望んだという面もあるのではないかとわたしは思ったのです。

相手があってのこと。自分自身が相手とどのような関係を築きやすいかというのはあります。また自分自身が相手を変容させていくこともあるでしょう。変わっていくように見える相手は、ひょっとしたら自分の相手を見る目が変わったのかもしれません。

(昨今、「妻は変わってしまった」とおっしゃる旦那様が多いのですが、「夫はいつまでも変わらない」とおっしゃる奥様方が多いような気がします。結婚したり子どもが生まれたりして生活は変わるので奥様は変わっていっているのに、旦那さまは変わらないのはなぜなのでしょう?)

そんなわけで、例として出されている「彼」は{理想の母マリーのように見えた彼女と結婚したが、3年後、彼女は一夜にして実際の母親のように見えた}とあるんですが……←これって、夫婦になって日常生活を続けていくうちに少しづつ現実的に考え現実的に動いていた妻が、夫に不満をため込んでいてある日、爆発しただけじゃないの?って思ったんですよね。女性はしばしば日常的なスキルが高いことが多い気がします。

彼は「突然」妻が悪魔のように見えたというんですね。なんというか男性が占星術と結びつけて書くとこうなるのが…ちょっと不満であります。幼年期のトラウマという点は考察するべきだとは思いますが、なんとなく不満なのは「わたしの周りに重苦しい人ばかり寄ってくるのはわたしのホロスコープがこういう配置だからだ」とか「わたしのまわりにはロクな男がいないのはわたしのホロスコープがこういう配置だからだ」とか言っているのとそう変わらないような気がしたからです。

でも、濃いぃ感情というのは人間だれしもあるもので、それを論理という形でしか表現できない人(男性に多い?)というのもいるわけで、不自由な占星家もいるもんだなあってちょっと気の毒に思いました。

勉強会ではジェフリーグリーンさんの資料を丁寧に見ていきました。