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~木星~(1~12ハウス)

木星があるハウスについて。解釈に事欠かないと思いますが、自分がピンときた解釈を書き留めておきます。

バビロニアでは最高神マルドゥク、ギリシャではオリンポスの主神ゼウス、ローマでは天空神ユピテル。神々の頂点に立ち、世界を支配する星。肉体的な危機を引き起こす可能性があるとされています。ゼウスは時の神クロノスとレアの間に生まれました。ゼウスの宮殿はオリンポスの頂にあり、門を四季の女神ホーライたちが守っていました。宮殿の大広間には神々が集い、ゼウスを囲んで宴会が開かれていました。ゼウスは正義の神であり、雨や嵐、雷を司り、鷲を使者としていました。

占星術の意味としてもゼウスが神々の王になったように「幸運」や「援助」を表しています。出生図で最も力があるとされ、個人の幸運の方向性を示しているとされます。 木星は「神学者・哲学者・壮年期の男性」というイメージ付けがされています。土星が「厳しい先生」だとすると、木星は「大学教授」といったイメージです。

例えば、1ハウスとかかわった場合、1ハウスに関して拡大する、広がる、広める、膨らむ、抽象的になるととらえることができます。トランシットの読みにもネイタルホロスコープの読みにも参考にできると思います。

木星は吉星として扱われますが、広げる天体です。病占や生死に関しては凶暗示となることもあります。また「過剰」というニュアンスもありますので、一律によいニュアンスでとらえないことが肝心です。何を信じるかだけではなく、どうシェアするのかも示します。

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1ハウスの木星:正直で頼りがいがあり、思いやりがあるためリーダーになれるアドバイザーや教師としての適性がある。寛大でユーモアのセンスがあり何事にも熱心に取り組む。人々を力づけることができるので、人を教育したり、社会的な活動をしたりすることに向く。天賦の直感から精神的またはスピリチュアルな世界でも活躍できる。未来に対する予感を得る洞察力にも恵まれる。積極的で楽天的なので、試みたことは成功し、自分の夢を実現できるはずだという信念を持っている。自己中心的な行動をとったり、快楽に走ってしまうと運を落としてしまうので自重が必要。太りやすい傾向もある。自分の才能を無駄にしたり、焦点を定めずいろいろなことに手を広げてしまうとマイナスの結果を招く。

自分自身の長所を素直に受け入れ、短所について深く悩むことは少ない。自分の能力を過信してしまうこともあるが、幸福に生きていけるタイプだともいえる。心は広くおおらかな雰囲気をもつので、顔も広くなり周囲の人から好意を向けられる。運任せ、人任せのところもあるが、人生の可能性を広げて前向きに生きていける傾向。

自分自身を信じることを大切にする。神聖なひらめきからミッションを得て動く。行き過ぎると自分自身が真実になってしまうおそれがある。信念を情熱的にシェアする。

2ハウスの木星:お金が手元に入る。資産、株式、証券などを獲得したり相続したりする。金銭は入りやすいが出ていきやすいことに注意。気が大きくなることもある。財政的に豊かになってもどんどんとライフスタイルが豪華になってしまうことがある。不安になると必要以上に贅沢をしたりものを貯めこんでしまう傾向がある。反対に心が安定しているときは贅沢をすることなく通常の生活を送ることができる。浪費することはあっても、大きな問題に直面することはない。長期にわたってお金に苦労することは少ない。ただし、度をこした金銭の使いかたに注意。とくに投機の話を鵜呑みにしないことが必要。財産を蓄えるために投機をするのはさけたほうがよい。

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