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~土星~(1~12ハウス)

土星のあるハウス、土星のあるサインについて。解釈に事欠かないと思いますが、自分がピンときた解釈を書き留めておきます。

土星との接触(特に個人天体に対して)は、肉体的な危機を引き起こす可能性があるとされています。 遅延性のストレス。抑圧されたまたは無視された出来事を暗示しています。抑圧された衝動は無意識の次元で蓄積され振る舞いに影響します。過去をしっかりと固めていく必要性があります。未来への進んでいくための根源をつくる必要性。

土星は「先生・老人・骨」というイメージ付けがされています。ギリシャ神話ではクロノス(ゼウスの父・ティターン族の王)を意味します。

時の神クロノスは、すべてを食い尽くす自己破壊的で止めようがない時の流れを示しています。クロノスは巨人族ティターンです。ウラノス(天王星)と地の女神ガイアの末子です。クロノスはガイアの求めに応じ、父ウラノスを襲い、クロノスがティターン族の王になりました。その後、自分が父を殺したように、兄弟が自分を殺すのではないかと恐れるようになり、ウラノスとガイアの間に生まれた怪物たちを底なしの穴に閉じ込めてしまいます。ウラノスは妻レアとの間に生まれた子も恐れるようになり、子どもをすべて丸のみにしてしまいます。唯一助かったのはレアが出産を隠して産んだゼウスです。ゼウスはのちにオリュンポスの神を率いてティターンと戦い父クロノスを底なしの穴に閉じ込めてしまいました。

何人も時間の流れには逆らうことができないように、土星は一定の強制力といえます。制限し束縛する力です。土星は凶星とされますが、抗うことのできない力を知り、自身の困難に対して準備しておくことで土星の凶意を凶だけではないものにすることができるかもしれません。強制力、制限、時間。禁止。動きを止める。

例えば、1ハウスとかかわった場合、1ハウスに関して阻害される、滞る、固まる、形になるととらえることができます。トランシットの読みにもネイタルホロスコープの読みにも参考にできると思います。

土星に関しては健康に関する表現があります。占星術で健康について考えるとき、物事を具体的に予測できないことを心に留めておくことが必要です。具体的な病名が示されていても判断をすることはしないように注意。

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1ハウスの土星:長期の忍耐や禁欲による成功。人生の早期に物質的・肉体的ハンディを負っているところがあり、若くして責任を負う身となり悪戦苦闘する。遠慮がちで憂鬱で抑圧されやすい面があるため、人生において孤独と抵抗を感じることも多い。冷静で注意深く任務に忠実。困難は成功への第一歩ともなる。凶配置があると、利己的で名声を得ようとする面が表に出てしまい人望を得にくくなる。

  厳しい自己制限。自分自身に厳しすぎる。自分を過小評価して周囲の人々に遠慮しすぎることも多い。謙遜のしすぎがかえって相手に気をつかわせてしまう。木星とともにあると強い自己実現のエネルギーにかわり、真面目で強い克己心の持ち主となる。

1ハウス/おひつじの土星:頭の怪我、骨格の成長不良、白血球と赤血球のバランスの崩れから起こるさまざまな問題。生殖器の形成不良、体液の脱水による関節炎。女性の閉経後の骨粗しょう症、重い貧血症、男性の前立腺問題などの可能性。

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