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西洋占星術~恒星ノート~

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神話から恒星の意味を考えています。恒星占星術、ギリシャ神話、天文学からどのような色合いがみえてくるのかを考えたものです。自分自身で学んだこと、思いついたことの研究・忘備録です。 …
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2019年5月の記事一覧

恒星ノート~ヘラクレス座・ケンタウルス座 ヘラクレスのものがたり・下:12の大業

恒星ノート~ヘラクレス座・ケンタウルス座 ヘラクレスのものがたり・下:12の大業

ラス アルゲティ・アゲナ・トリマン

ヘラクレスのものがたり下:ヘラクレスとケンタウルスヘラクレスの大業(③)・⑪・⑫

○主な登場キャラクター:ヘラクレス・ケンタウルス族(半人半馬の種族)

 半人半馬のケンタウルス族は狩りの得意な野蛮な存在でした。ヘラクレスが与えられた「12の大業」のひとつ③エリュマントスの猪退治の際、ヘラクレスはポロスというケンタウルスと親しくなりました。

③エリュマント

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恒星ノート~しし座~ ヘラクレスのものがたり・中:12の大業

恒星ノート~しし座~ ヘラクレスのものがたり・中:12の大業

12の大業①・⑦・⑧・⑨・⑩

レグルス・ゾスマ・デネボラ・(スブラ)・(アルジャー)

主な登場キャラクター:ヘラクレス

 ヘラクレスがエウリュステウス王のもとで成し遂げた12の大業のうち、王が最初に要求したのは、①ネメアのライオン退治でした。鉄でも貫くことのできない毛皮をもった獣でした。この大獅子は人や家畜を食い荒らしていました。大獅子に襲われて、すみかの近くに住む人は激減し、ヘラクレスを大

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恒星ノート~コップ座・いるか座~

恒星ノート~コップ座・いるか座~

アルケス・スワロキン

アリアドネの物語・ディオニソスの物語……登場するのは、ミノス、アリアドネ、ディオニソス、テセウス、ポセイドン

ミノス王はクレタ島の富と権力を一手に握る王でした。王に力を与えたのは地震と深海の王ポセイドンでした。ポセイドンは魚の尾をもつ姿で描かれていることが多い神です。海の生物は現代とは異なり、恒温動物とはちがう「狡猾さ」「冷淡さ」があるものとしてとらえられていたようです。

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恒星ノート~おうし座・かんむり座

恒星ノート~おうし座・かんむり座

アルデバラン・エルナト・アルシオネ・アルフェッカ・(アルへカ)・(プレアデス星団)

○おうし座の神話:登場するのは…ゼウス・エウロペ

フェニキアの王の娘エウロペは海辺で遊んでいました。そのようすを天から全能の神ゼウスが見下ろしていました。花を摘んでいるエウロペの美しさに魅了されて、一等の白い牛に姿を変えたゼウス。ゼウスの化身は白く、透き通るような角を持っていました。美しい牡牛に見惚れたエウロパ

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西洋占星術を学ぶこと~最近、読んでいる本~

西洋占星術を学ぶこと~最近、読んでいる本~

最近、改めて占星術書を読み直しています。占星術に関する良書が増えていて、わくわくしています。最近、じっくりととりくんでいるのは

の2冊です。

古典にはもともと興味があったのですけれども、じっくりと取り組んでいます。「クリスチャン・アストロロジー」は昔ながらの表現が残っていて、読んでいて感動してしまいます‼訳すばらしい!!脚注すばらしい!!とても詳しく載ってあるので、言葉につまずいて挫折するリス

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