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恒星ノート~コップ座・いるか座~

アルケス・スワロキン

アリアドネの物語・ディオニソスの物語……登場するのは、ミノス、アリアドネ、ディオニソス、テセウス、ポセイドン

ミノス王はクレタ島の富と権力を一手に握る王でした。王に力を与えたのは地震と深海の王ポセイドンでした。ポセイドンは魚の尾をもつ姿で描かれていることが多い神です。海の生物は現代とは異なり、恒温動物とはちがう「狡猾さ」「冷淡さ」があるものとしてとらえられていたようです。太古の本能的な世界をも扱う神とされたので、冷酷な部分もある神として恐れられていました。

ミノスは弟と王位継承権を争った際、支配権を得るための証がほしいと神に祈りました。支配権を主張するためのものとして、ポセイドンは海底から白く美しい牛をミノスに与えました。そのおかげで無事ミノスは王位を継承することができました。ミノス王はその牛を神に返すように約束をしていたのですが、ミノス王はその牛を手放すのが惜しくなってしまいます。そこで、ポセイドンから授かった牛のかわりに見劣りする牛を神に捧げたのです。

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